森友学園問題で注目 菅野完『日本会議の研究』が売れてます【新書ベストセラー】

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 3月22日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は気鋭の研究者が“地味すぎる大乱”を解説した『応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱』が獲得した。
 第2位は佐藤愛子さんの人生論『それでもこの世は悪くなかった』。第3位は『儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』となった。

 4位以下で注目は9位にランクインした『日本会議の研究』。著者の菅野完さんは2月に発覚した学校法人「森友学園」の土地売買契約にまつわる疑惑で、学園理事長の籠池泰典氏に単独インタビューを成功させ話題に。その後籠池氏を追う報道陣の前でメディアスクラムをやめるように説き、一躍脚光を浴びた。昨年4月の出版以来発行部数で17万部を突破している。2月には昨年発売された新書のなかから「最高の一冊」を選ぶ「新書大賞」でも3位に選出されている。しかし同書のなかの一部記述が問題となり、1月には東京地裁により出版差し止めを命じる仮処分が決定した。それを受け発行元の扶桑社では当該部分を黒塗りとした修正版を重版している。また扶桑社では菅野さんが4年前に別名義で出版した『保守の本分』も電子書籍化し販売している。

■新書 ノンフィクションランキング

1位『応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱』呉座勇一[著](中央公論新社)

室町後期、諸大名が東西両軍に分かれ、京都市街を主戦場として戦った応仁の乱(一四六七~七七)。細川勝元、山名宗全という時の実力者の対立に、将軍後継問題や管領家畠山・斯波両氏の家督争いが絡んで起きたとされる。戦国乱世の序曲とも評されるが、高い知名度とは対照的に、実態は十分知られていない。いかなる原因で勃発し、どう終結に至ったか。なぜあれほど長期化したのか――。日本史上屈指の大乱を読み解く意欲作。(中央公論新社ウェブサイトより)

2位『それでもこの世は悪くなかった』佐藤愛子[著](文藝春秋)

人から見たら悲劇かもしれない人生。しかし、正々堂々、力いっぱい生きた私はいま、満足だ――こんな佐藤愛子は、どうしてできた? ワガママ盛りの6歳で聞いた乳母の言葉は、思えば初めての人生の教訓だった。以来、父・佐藤紅緑、母、先輩や友の影響を受けて出来上がったのは、「他人から理解されないばかりでなく、自分でも何かわけのわからない、ヘンな佐藤愛子」。そして二度の結婚に失敗、夫の借金に巻き込まれ、それでも人は幸福に生きられる!93歳、初の語り下ろし人生論。(文藝春秋ウェブサイトより)

3位『儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』ケント・ギルバート[著](講談社)

日本人に「自虐史観のアホらしさ」を気づかせてくれたのはアメリカ人だった……ベストセラー連発、日本人より日本文化を深く知っているケント・ギルバートの新境地! 中国や韓国と上手に付き合うには、まず「自己中心主義」の大本たる儒教の本質を知り、そして日本は儒教国家でないことを認識すべし!!(講談社ウェブサイトより)

4位『サイコパス』中野信子[著](文藝春秋)

5位『言ってはいけない 残酷すぎる真実』橘玲[著](新潮社)

6位『テレビじゃ言えない』ビートたけし[著](小学館)

7位『世界から格差がなくならない本当の理由』池上彰 「池上彰緊急スペシャル!」制作チーム[著](SBクリエイティブ)

8位『雑談力 ストーリーで人を楽しませる』百田尚樹[著](PHP研究所)

9位『日本会議の研究』菅野完[著](扶桑社)

10位『健康診断は受けてはいけない』近藤誠[著](文藝春秋)

■新書 ノベルスランキング

1位『双星の陰陽師 ―士牙繭闢―』田中創[著]助野嘉昭[原作](集英社)

2位『青の祓魔師 スパイ・ゲーム』矢島綾[著]加藤和恵[原作・イラスト](集英社)

3位『十津川警部 雪とタンチョウと釧網本線』西村京太郎[著](集英社)

4位『大東亜大戦記(2) 激動する世界』羅門祐人 中岡潤一郎[著](経済界)

5位『狐の婿取り イケメン稲荷、はじめて子育て』松幸かほ[著](笠倉出版社)

6位『裏切りの中央本線』西村京太郎[著](KADOKAWA)

7位『僕のヒーローアカデミア(2) 雄英白書』堀越耕平[原作]誉司アンリ[著](集英社)

8位『札沼線の愛と死 新十津川町を行く』西村京太郎[著](実業之日本社)

9位『眷愛隷属 白狐と貉』夜光 花[著](リブレ)

10位『東京喰種 トーキョーグール:re Novel [quest]』石田スイ[原作]十和田シン[著](集英社)

〈新書 ノンフィクション / 新書 ノベルス ランキング 3月22日トーハン調べ〉

BookBang編集部

Book Bang編集部
2017年3月25日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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