『置かれた場所で咲きなさい』渡辺和子さんの遺作が初登場2位【ノンフィクション・教養書他ベストセラー】

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 3月28日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、単行本 ノンフィクション・教養書他第1位は『九十歳。何がめでたい』が獲得した。
 第2位は『どんな時でも人は笑顔になれる』。第3位は『さよならの力 大人の流儀(7)』となった。

 2位にランクインした『どんな時でも人は笑顔になれる』は200万部を超えるベストセラー『置かれた場所で咲きなさい』の著者で昨年末に亡くなった渡辺和子さんの遺作。親交のあったマザー・テレサや恩師・母親など、美しい心の持ち主が教えてくれたたいせつなことや、教育者として学んだことなどを読みやすくまとめた渡辺さんの集大成となる一作。渡辺さんは同作の校閲を終えた10日後に亡くなったという。またご遺志により、同書の印税はすべて社会福祉団体に寄附されると報じられている。

1位『九十歳。何がめでたい』佐藤愛子[著](小学館)

『九十歳。何がめでたい』というタイトルには、佐藤愛子さん曰く「ヤケクソが籠っています」。2016年5月まで1年に渡って『女性セブン』に連載された大人気エッセイに加筆修正を加えたものです。大正12年生まれ、今年93歳になる佐藤さんは2014年、長い作家生活の集大成として『晩鐘』を書き上げました。一度は下ろした幕を再び上げて始まった連載『九十歳。何がめでたい』は、「暴れ猪」佐藤節が全開。自分の身体に次々に起こる「故障」を嘆き、時代の「進歩」を怒り、悩める年若い人たちを叱りながらも、あたたかく鼓舞しています。ぜひ日本最高峰の名エッセイをご堪能ください。(小学館ウェブサイトより抜粋)

2位『どんな時でも人は笑顔になれる』渡辺和子[著](PHP研究所)

人の使命とは、自らが笑顔で幸せに生き、周囲の人々も笑顔にすること――生涯を教育に捧げ、89歳で帰天した著者が最後に遺した書。(PHP研究所)

3位『さよならの力 大人の流儀(7)』伊集院静[著](講談社)

私は二十歳代と三十歳代に別離を経験した。一人は弟であり、もう一人は前妻であった。なぜ彼、彼女がこんな目にと思った。その動揺は、なぜ自分だけが? という感情になった。ところがそういうものと向き合っていると、やがて別離を経験した人にしか見えないものが見えて来る。それは彼等が生きていた時間へのいつくしみであり、生き抜くしかないという自分への叱咤かもしれない。(講談社ウェブサイトより)

4位『こころの匙加減』髙橋幸枝[著](飛鳥新社)

5位『がんで余命ゼロと言われた私の死なない食事』神尾哲男[著](幻冬舎)

6位『置かれた場所で咲きなさい』渡辺和子[著](幻冬舎)

7位『弘兼流 60歳からの手ぶら人生』弘兼憲史[著](海竜社)

8位『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』田中圭一[著](KADOKAWA)

9位『別冊クイック・ジャパン 3月のライオンと羽海野チカの世界』別冊QJ編集部[著](太田出版)

10位『白石麻衣写真集 パスポート』白石麻衣、中村和孝[撮影](講談社)

〈単行本 ノンフィクション・教養書他ランキング 3月28日トーハン調べ〉

BookBang編集部

Book Bang編集部
2017年4月1日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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