『楽しみながら1分で脳を鍛える速音読』齋藤孝著
[レビュアー] 産経新聞社
新聞や書籍を声に出して読むことを推奨してきた著者が、速く読むことも加える挑戦を提示した。
「坊っちゃん」「山月記」「罪と罰」など国内外の著名文学作品の冒頭やクライマックス部分ほか「般若心経」まで55テキストを1分で読むことを目指す。正確に流れよく読もうとすると、次の内容は?イントネーションは?と脳がフル回転する効果があると説く。毎日繰り返せば、日常生活もテンポよく進められるという。
大きな文字で、漢字にはルビ付き。「認知症予防にもおすすめ」の副題があるように、幅広い世代に速音読を定着させたい思いが詰まる。(致知出版社・1300円+税)