「君の名は。」プロデューサーが書いた最新小説が話題 杏さんも映像化に期待

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 女優の杏さん(30)とナビゲーターの大倉眞一郎さんが毎週1冊ずつ本を持ちより紹介するJ-WAVEの番組「BOOK BAR」。4月1日の放送では杏さんはヒットメーカー川村元気さんの最新作を紹介した。

■映像化に期待!

「透明なあのころの気持ちは今も透明なのかなあ」と『四月になれば彼女は』川村元気[著](文藝春秋)を紹介した。多くのヒット作を生み出し続ける映画プロディーサーの川村元気さんの最新小説。川村さんが昨年手がけた映画「君の名は。」の監督・新海誠さんは「音もなく空気が抜けるように、気づけば『恋』が人生から消えている。そんな時僕らはどうすべきか? 夢中でページをめくった」と帯にコメントを寄せ、星野源さんも「イノセントかつグロテスクで、ずっと愛を探している。川村元気そのもののような小説でした」とコメントしている。

 主人公がはじめて付き合った彼女から手紙が届くところから物語は始まる。その手紙は天空の鏡といわれるウユニ塩湖から出されたものだった。また物語の最後にはインドのカニャークマリの朝日が関わってくる。杏さんは「(全編を通して)切ない感じがずっと流れている」と評し「すごくきれいで繊細な景色がいっぱい浮かんでくる」と映像化への期待をあらわした。

■「地味すぎる大乱」の本がなんで売れたの?

 大倉さんは「絶妙のタイミングが大ヒットを生みました」と『応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱』呉座勇一[著](中央公論新社)を紹介した。名前を知ってはいるものの実像がわからなかった大乱について解説した一冊。特筆すべき英雄は登場せず、それでいて関連する人物や勢力が多くわかりづらい「地味すぎる大乱」をあえて単純化せず、難しいものは難しいままに描いた。SNSで話題となり火がついて、テレビなどでも取り上げられ発行部数は20万部を突破している。

 大倉さんは同書のヒットについて「一体何だったんだこの11年間の戦争は、ということをみんなが知りたかった」と潜在的な需要に火をつけたためだと解説した。

 また3週連続ゲストで『日本3.0 2020年の人生戦略』(幻冬舎)を上梓したニューズピックス編集長の佐々木紀彦さんが『人生の踏絵』遠藤周作[著](新潮社)を紹介した。また八重洲ブックセンター上大岡店の平井真実さんが『ショートショート列車』田丸雅智[著](キノブックス)を紹介した。

BOOK BAR」はJ-WAVEにて毎週土曜22時から放送中。またradikoのタイムフリー機能を使い、過去1週間以内の放送を聴取することもできる。聴取はradikoのスマートフォンアプリや下記のURLから。
http://radiko.jp/#!/ts/FMJ/20170401220000

Book Bang編集部
2017年4月6日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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