2週連続1位は住野よる最新刊 住野作品が若者に受けるワケとは【文芸書ベストセラー】

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 4月4日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、単行本 文芸書第1位は『か「」く「」し「」ご「」と「』が獲得した。
 第2位は『騎士団長殺し 第1部 第2部』。第3位は『素敵な日本人 東野圭吾短編集』となった。

 1位の『か「」く「」し「」ご「」と「』は発売から2週連続で1位。住野さんの著書は中高生からも絶大な支持を得ている。住野さんは『か「」く「」し「」ご「」と「』刊行記念対談(「波」4月号掲載)のなかで「本は娯楽以外の何物でもないと思っています。別に読みたくなければ読まなくてもいいし、娯楽作品なんだから、競争相手はスマホやゲームや漫画だと思っています」と述べており「はじめて自分で本を買った」というような読者に対していかにメッセージを届けるか苦心しながら書いていると明かしている。この姿勢こそが十代の普段本を読まない若者の心にも届き、売れ続けている秘訣だろう。

 3位に初登場の『素敵な日本人 東野圭吾短編集』は東野圭吾さんの最新作。現代的なテーマを取り扱った短編集で元・担当編集者の高梨佳苗さんは「小説宝石」4月号で「この時代ならではの材料を(中略)思わぬ料理にしてくれる」と今作の魅力を語っている。そして「レンタルベビー」「婚活」「格差」「医療技術の進歩と倫理」「旧態依然の組織」などを題材にエンタテインメントを熟知した東野さんが「老舗の風格たっぷりの一皿から鮮やかな驚きで魅せるフュージョン料理、究極のB級グルメまで色とりどり」に料理し、満足させてくれると評している。

1位『か「」く「」し「」ご「」と「』住野よる[著](新潮社)

みんなには隠している、ちょっとだけ特別なちから。別になんの役にも立たないけれど、そのせいで最近、君のことが気になって仕方ないんだ――。クラスメイト5人の「かくしごと」が照らし出す、お互いへのもどかしい想い。ベストセラー『君の膵臓をたべたい』の著者が贈る、眩しくて時に切ない、共感度No.1の青春小説!(新潮社ウェブサイトより)

2位『騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編 第2部 遷ろうメタファー編』村上春樹[著](新潮社)

その年の五月から翌年の初めにかけて、私は狭い谷間の入り口近くの、山の上に住んでいた。夏には谷の奥の方でひっきりなしに雨が降ったが、谷の外側はだいたい晴れていた……それは孤独で静謐な日々であるはずだった。騎士団長が顕(あらわ)れるまでは。(新潮社ウェブサイトより)

3位『素敵な日本人 東野圭吾短編集』東野圭吾[著](光文社)

夢中になってイッキ読み。寝不足必至のサスペンス。それもいいけれど、読書は、もっと優雅なものでもあるのです。意外性と機知に富み、四季折々の風物を織り込んだ、極上の九編。読書の愉楽を、存分にどうぞ。(光文社ウェブサイトより)

4位『君の膵臓をたべたい』住野よる[著](双葉社)

5位『コーヒーが冷めないうちに』川口俊和[著](サンマーク出版)

6位『青い服の女 新・御宿かわせみ』平岩弓枝[著](文藝春秋)

7位『蜜蜂と遠雷』恩田陸[著](幻冬舎)

8位『この嘘がばれないうちに』川口俊和[著](サンマーク出版)

9位『コンビニ人間』村田沙耶香[著](文藝春秋)

10位『心霊探偵八雲(10)魂の道標』神永学[著](KADOKAWA)

〈単行本 文芸書ランキング 4月4日トーハン調べ〉

BookBang編集部

Book Bang編集部
2017年3月8日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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