佐藤愛子 大ブームに「私の本がこんなに読まれるなんて、世も末ですよ」【新書ベストセラー】

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 4月4日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』が獲得した。
 第2位は『応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱』。第3位は『それでもこの世は悪くなかった』となった。

 3位にランクインした『それでもこの世は悪くなかった』は昨年より『九十歳。何がめでたい』(小学館)、『上機嫌の本』(PHP研究所)など立て続けにヒットを飛ばしている佐藤愛子さんの人生論。これまでの講演で語られた内容を柱としてまとめられている。当の佐藤さんは昨今の大ブレイクについて「週刊文春」2月2日号で「著書が大ブーム? 私の言うことなど誰もわかってくれないと思っていましたからね。『そうか、こんなにわかってくれる人がいたのか』と嬉しい気持はあります。でもね、私の本がこんなに読まれるなんて、世も末ですよ(笑)」と笑い飛ばしている。これまでの人生でも夫との死別や二度の結婚、2億円の借金を背負う、直木賞の受賞など波乱万丈で紆余曲折な道を経てきた93歳の作家にとって、いっときの“大ブーム”など笑って済ませる程度のものなのだろ。

■新書 ノンフィクションランキング

1位『儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』ケント・ギルバート[著](講談社)

日本人に「自虐史観のアホらしさ」を気づかせてくれたのはアメリカ人だった……ベストセラー連発、日本人より日本文化を深く知っているケント・ギルバートの新境地! 中国や韓国と上手に付き合うには、まず「自己中心主義」の大本たる儒教の本質を知り、そして日本は儒教国家でないことを認識すべし!!(講談社ウェブサイトより)

2位『応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱』呉座勇一[著](中央公論新社)

室町後期、諸大名が東西両軍に分かれ、京都市街を主戦場として戦った応仁の乱(一四六七~七七)。細川勝元、山名宗全という時の実力者の対立に、将軍後継問題や管領家畠山・斯波両氏の家督争いが絡んで起きたとされる。戦国乱世の序曲とも評されるが、高い知名度とは対照的に、実態は十分知られていない。いかなる原因で勃発し、どう終結に至ったか。なぜあれほど長期化したのか――。日本史上屈指の大乱を読み解く意欲作。(中央公論新社ウェブサイトより)

3位『それでもこの世は悪くなかった』佐藤愛子[著](文藝春秋)

人から見たら悲劇かもしれない人生。しかし、正々堂々、力いっぱい生きた私はいま、満足だ――こんな佐藤愛子は、どうしてできた? ワガママ盛りの6歳で聞いた乳母の言葉は、思えば初めての人生の教訓だった。以来、父・佐藤紅緑、母、先輩や友の影響を受けて出来上がったのは、「他人から理解されないばかりでなく、自分でも何かわけのわからない、ヘンな佐藤愛子」。そして二度の結婚に失敗、夫の借金に巻き込まれ、それでも人は幸福に生きられる!93歳、初の語り下ろし人生論。(文藝春秋ウェブサイトより)

4位『サイコパス』中野信子[著](文藝春秋)

5位『テレビじゃ言えない』ビートたけし[著](小学館)

6位『言ってはいけない 残酷すぎる真実』橘玲[著](新潮社)

7位『すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論』堀江貴文[著](光文社)

8位『世界一美味しい煮卵の作り方 家メシ食堂 ひとりぶん100レシピ』はらぺこグリズリー[著](光文社)

9位『雑談力 ストーリーで人を楽しませる』百田尚樹[著](PHP研究所)

10位『世界から格差がなくならない本当の理由』池上 彰、「池上彰緊急スペシャル!」制作チーム[著](SBクリエイティブ)

■新書 ノベルスランキング

1位『劇場版 黒子のバスケ LAST GAME』平林佐和子[著]藤巻忠俊[原作](集英社)

2位『第三次世界大戦(5) 大陸反攻』大石英司[著](中央公論新社)

3位『猫又の恩返し』妃川螢[著](幻冬舎コミックス発行/幻冬舎発売)

4位『第八王子と約束の恋』朝霞月子[著](幻冬舎コミックス発行/幻冬舎発売)

5位『南太平洋大決戦(2) 豪州攻略作戦!』林譲治[著](電波社)

6位『双星の陰陽師 ―士牙繭闢―』田中創[著]助野嘉昭[原作](集英社)

7位『十津川警部 雪とタンチョウと釧網本線』西村京太郎[著](集英社)

8位『青の祓魔師 スパイ・ゲーム』矢島綾[著]加藤和恵[原作・イラスト](集英社)

9位『BLEACH WE DO knot ALWAYS LOVE YOU』松原真琴[著]久保帯人[原作・画](集英社)

10位『東京喰種 トーキョーグール:re Novel[quest]』石田スイ[原作]十和田シン[著](集英社)

〈新書 ノンフィクション / 新書 ノベルス ランキング 4月4日トーハン調べ〉

BookBang編集部

Book Bang編集部
2017年4月7日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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