-
- パンと昭和
- 価格:2,035円(税込)
いまや“第2の主食”ともいえるパンは、どのように日本人の食卓に広がったのか。その歴史を解き明かすのが『パンと昭和』(小泉和子編、河出書房新社・1850円+税)だ。編者は昭和のくらし博物館(東京)の館長。
幕末の開国とともに外国人居留地で始まったパン作りだが、昭和初期まではパンは多くの日本人にとってハイカラな非日常の食べ物だった。本書によれば戦後、パンが日本人の食生活に定着した背景には、アメリカの食糧援助と小麦の輸出戦略があるという。「パンを食べると頭がよくなる」と本や広告で盛んに宣伝されるなど、パン食奨励キャンペーンの資料が興味深い。
コッペパンと脱脂粉乳の給食、ロバのパン屋、ポップアップ式自動トースターなど、昭和を彩ったパン文化の数々が紹介されている。(黒沢綾子)
産経新聞社「産経新聞」のご案内
産経ニュースは産経デジタルが運営する産経新聞のニュースサイトです。事件、政治、経済、国際、スポーツ、エンタメなどの最新ニュースをお届けします。
関連ニュース
-
『サピエンス全史』著者の新作が発売 テクノロジーは人類を「神」にするのか?
[ニュース](歴史学/宗教/エッセー・随筆/マスメディア)
2018/09/22 -
稲垣吾郎、小説家デビューか? スゴ腕小説講師の添削指導に納得[ゴロウ・デラックス]
[ニュース](文学・評論)
2018/05/12 -
羽田圭介はTVに出まくり、驕り高ぶり、ファンに手を出しているのか……???
[ニュース/テレビ・ラジオで取り上げられた本](日本の小説・詩集/社会学)
2017/04/18 -
愛が深すぎる!? 女優・杏のおすすめとは
[ニュース](評論・文学研究)
2019/03/29 -
櫻井翔、広瀬すず、福士蒼汰ら出演映画「ラプラスの魔女」スピンオフ作品がランクイン
[ニュース](日本の小説・詩集)
2018/03/31