【手帖】パン食の受容史

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 いまや“第2の主食”ともいえるパンは、どのように日本人の食卓に広がったのか。その歴史を解き明かすのが『パンと昭和』(小泉和子編、河出書房新社・1850円+税)だ。編者は昭和のくらし博物館(東京)の館長。

 幕末の開国とともに外国人居留地で始まったパン作りだが、昭和初期まではパンは多くの日本人にとってハイカラな非日常の食べ物だった。本書によれば戦後、パンが日本人の食生活に定着した背景には、アメリカの食糧援助と小麦の輸出戦略があるという。「パンを食べると頭がよくなる」と本や広告で盛んに宣伝されるなど、パン食奨励キャンペーンの資料が興味深い。

 コッペパンと脱脂粉乳の給食、ロバのパン屋、ポップアップ式自動トースターなど、昭和を彩ったパン文化の数々が紹介されている。(黒沢綾子)

産経新聞
2017年4月9日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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