2017年本屋大賞に恩田陸さん『蜜蜂と遠雷』 12年ぶり2度目の受賞

文学賞・賞

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 全国の書店員が「今いちばん売りたい本」を選ぶ「2017年本屋大賞」の発表会が11日、東京都内で行われ、恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎)が受賞した。恩田さんは2005年に『夜のピクニック』で第2回本屋大賞を受賞し、2度目の受賞となった今作『蜜蜂と遠雷』は第156回直木賞も受賞した。

 受賞作『蜜蜂と遠雷』は世界的な注目を集めるピアノコンクールが舞台。世界各国の予選を勝ち抜いた個性豊かな天才たちが集まり繰り広げられる群像劇。

 恩田陸さんは1964年10月25日生まれ。宮城県仙台市出身。早稲田大学卒。1992年デビュー。2005年『夜のピクニック』で第2回本屋大賞、第26回吉川英治文学新人賞を受賞。2006年『ユージニア』で第59回日本推理作家協会賞受賞。2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞を受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木賞を受賞した。

 作家の朝井リョウさんは《才能とは、運命とは、音楽とは何かという問いに真正面から向き合い続けた著者だけが辿(たど)り着くことのできた地平に、そっと招かれているような感覚に陥る。こんな小説を、私もいつか書いてみたい。》(読売新聞・書評欄)と評している。( https://www.bookbang.jp/review/article/521681

 また書評家の杉江松恋さんが《コンクールを舞台としているが、物語の関心は単純な勝ち負けだけにはない。高みを目指して鎬(しのぎ)を削る間に、演奏者たちもまた成長していくのだ。始めに見えていたものと、違う景色が見えるようになっていく。》(週刊新潮・書評欄)と評している。( https://www.bookbang.jp/review/article/519375

 今年で6回目となる「翻訳小説部門」は、長山さきさん翻訳のトーン・テレヘン『ハリネズミの願い』(新潮社)が受賞した。

 同大賞は今年で14回目。2015年12月1日~2016年11月30日に刊行された日本のオリジナル小説を対象に実施され、全国の書店で働く書店員による投票で決める。今回は全国446書店564人の一次投票により、集計の結果、以下の10作がノミネートされた。

『i』西加奈子・著(ポプラ社)
『暗幕のゲルニカ』原田マハ・著(新潮社)
『桜風堂ものがたり』村山早紀・著(PHP研究所)
『コーヒーが冷めないうちに』川口俊和・著(サンマーク出版)
『コンビニ人間』村田沙耶香・著(文藝春秋)
『ツバキ文具店』小川糸・著(幻冬舎)
『罪の声』塩田武士・著(講談社)
『みかづき』森絵都・著(集英社)
『蜜蜂と遠雷』恩田陸・著(幻冬舎)
『夜行』森見登美彦・著(小学館)

Book Bang編集部
2017年4月11日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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