安倍首相と懇意の米戦略家『戦争にチャンスを与えよ』が話題【新書ベストセラー】

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 5月2日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』が獲得した。
 第2位は『応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱』。第3位は『サイコパス』となった。

 4位以下で注目は7位にランクインした『戦争にチャンスを与えよ』。米戦略国際問題研究所(CSIS)の上級顧問、エドワード・ルトワック氏の新著。安倍首相とも懇意のルトワック氏は「良心や正義感や人道的配慮にもとづく国連やNGOや他国による中途半端な介入が、戦争を終わらせるのではなく長引かせている」と断言する。ただし戦争を推奨するわけではなく戦争が一定の役割を果たしていることを認めたうえで、平和のために何をすべきかを考える必要があると提唱する。

 北朝鮮論にも一章が割かれ、ルトワック氏は「北朝鮮の核・ミサイル能力を侮るな」と説き、日本の「『まあ大丈夫だろう』という無責任な態度」を叱咤している。ルトワック氏の視座は緊迫する北朝鮮問題を考える上で、認めたくはないものの見過ごせない指摘であることは間違いない。

■新書 ノンフィクションランキング

1位『儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』ケント・ギルバート[著](講談社)

日本人に「自虐史観のアホらしさ」を気づかせてくれたのはアメリカ人だった……ベストセラー連発、日本人より日本文化を深く知っているケント・ギルバートの新境地! 中国や韓国と上手に付き合うには、まず「自己中心主義」の大本たる儒教の本質を知り、そして日本は儒教国家でないことを認識すべし!!(講談社ウェブサイトより)

2位『応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱』呉座勇一[著](中央公論新社)

室町後期、諸大名が東西両軍に分かれ、京都市街を主戦場として戦った応仁の乱(一四六七~七七)。細川勝元、山名宗全という時の実力者の対立に、将軍後継問題や管領家畠山・斯波両氏の家督争いが絡んで起きたとされる。戦国乱世の序曲とも評されるが、高い知名度とは対照的に、実態は十分知られていない。いかなる原因で勃発し、どう終結に至ったか。なぜあれほど長期化したのか――。日本史上屈指の大乱を読み解く意欲作。(中央公論新社ウェブサイトより)

3位『サイコパス』中野信子[著](文藝春秋)

平気でウソをつくけど、罪悪感ゼロ。時には自分が被害者のように振る舞う。他人を利用することに長け、人の痛みなどまったく感じない。あなたの周りに、こんな人はいませんか? もともとサイコパスとは、連続殺人鬼などの反社会的な人格を説明するために開発された診断上の概念。精神医学では明確なカテゴリーに分類されておらず、誤ったイメージやぼんやりとした印象が広まっていました。ところが近年、脳科学の劇的な進歩により、状況は変わってきました。そんなサイコパスの正体を解き明かす話題の書(文春オンラインより抜粋)

4位『それでもこの世は悪くなかった』佐藤愛子[著](文藝春秋)

5位『テレビじゃ言えない』ビートたけし[著](小学館)

6位『言ってはいけない 残酷すぎる真実』橘玲[著](新潮社)

7位『戦争にチャンスを与えよ』エドワード・ルトワック[著]奥山真司[訳](文藝春秋)

8位『作家的覚書』髙村薫[著](岩波書店)

9位『捨てられる銀行(2)非産運用』橋本卓典[著](講談社)

10位『世界一美味しい煮卵の作り方 家メシ食堂 ひとりぶん100レシピ』はらぺこグリズリー[著](光文社)

■新書 ノベルスランキング

1位『人類最強のときめき』西尾維新[著](講談社)

2位『現美新幹線殺人事件』西村京太郎[著](文藝春秋)

3位『劇場版 黒子のバスケ LAST GAME』平林佐和子[著]藤巻忠俊[原作](集英社)

4位『十津川警部 高山本線の秘密』西村京太郎[著](小学館)

5位『蒼銀の黒竜妃』朝霞月子[著](幻冬舎コミックス発行/幻冬舎発売)

6位『僕のヒーローアカデミア(1・2) 雄英白書』堀越耕平[原作]誉司アンリ[著](集英社)

7位『少年は神と愛を誓う』夜光 花[著](大洋図書)

8位『BLEACH WE DO knot ALWAYS LOVE YOU』松原真琴[著]久保帯人[原作・画](集英社)

9位『神の時空 京の天命』高田崇史[著](講談社)

10位『はつ恋ほたる』宮本れん[著](幻冬舎コミックス発行/幻冬舎発売)

〈新書 ノンフィクション / 新書 ノベルス ランキング 5月2日トーハン調べ〉

BookBang編集部

Book Bang編集部
2017年5月3日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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