先生の指示通りにできない、周囲の空気が読めない-。公教育の枠組みからはみ出した、こうした「異才」たちの学ぶ姿に密着したドキュメンタリーだ。
著者は、東京大学先端科学技術研究センター・中邑賢龍(なかむら・けんりゅう)教授の研究室による「異才発掘プロジェクト」に、長期潜入した。本書では、このプロジェクトに興味をもった理由を自身の経験談を交えて記す。また、プロジェクトの実際の取り組みを詳しく紹介し、「みんなと一緒じゃなくてもだいじょうぶ」と呼びかける。
個性的な子供がいかに社会と関わりをもつか。興味深い。(岩波新書・780円+税)
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2017年5月7日 掲載
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