R-18文学賞に白尾悠さん 「第16回 女による女のためのR-18文学賞」(新潮社主催)の贈賞式が4月、東京都内であった。「アクロス・ザ・ユニバース」で、大賞と読者賞の2冠となった、白尾悠さんが、喜びを語った。
同作は、厳格な父親に進路を決められてしまっている高校3年生の智佳が、親に内緒の東京への日帰り旅行を企画する。偶然、同級生のギャル、優亜が同行することになってしまうが-という内容。
選考委員のひとり、三浦しをんさんは「創作物全般に対する愛にあふれている。青春ものとしても素晴らしいし、創作物の力を笑いの中で誠実に描いていて、心を打たれました」と評価した。
登壇した白尾さんは、「2年前に初めて3次選考に残ったときから、サイト上の講評という形でいただいた励ましと教えを糧に小説に向き合ってきました」と受賞までの道のりを振り返り、「プロへの道は険しいと覚悟していますが、本という形でお礼を申し上げることが次の私の目標です」と、抱負を語った。
芸人の友近さんが選ぶ友近賞には、伊藤万記さん(29)の「月と林檎」が選ばれた。
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