【手帖】「美術史小説」をアートの入り口に

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 第36回新田次郎文学賞(新田次郎記念会主催)の授賞式が先月東京都内であり、受賞者の原田マハさん(54)が「これからも『美術史小説』を書き続けたい」と抱負を語った。

 受賞作『リーチ先生』(集英社)は日英文化の懸け橋となった世界的陶芸家バーナード・リーチの生涯を、魅力あふれる想像上の人物を配しながら描く。「戦前の『白樺派』や『民藝運動』を代表する人々の姿を活写し、時代精神の流れを立体的に描く群像劇の相貌も鮮やかに浮かび上がらせた」(長部日出雄選考委員の選評)と高く評価された。

 読んだ人が誤解したらどうしよう?-そんな不安を感じながら「フィクションを史実に埋め込む作業をしている」と話した原田さん。「小説を入り口にしてアーティストやアート、歴史に興味を持ってもらい、読者の方にはもっと広い世界に出ていってもらえれば」と期待を込めた。

産経新聞
2017年6月11日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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