第157回の芥川賞と直木賞の候補作が20日に発表された。
芥川賞の候補に選ばれたのは、今村夏子さん「星の子」、温又柔さん「真ん中の子どもたち」、沼田真佑さん「影裏(えいり)」、古川真人さん「四時過ぎの船」の4作。候補作がわずか4作というのは戦後では最少となる。今村さんは「あひる」で2016年上期の同賞の候補に、古川さんは「縫わんばならん」で2016年下期の候補となっている。
直木賞の候補は、木下昌輝さん『敵の名は、宮本武蔵』、佐藤巖太郎さん『会津執権の栄誉』、佐藤正午さん『月の満ち欠け』、宮内悠介さん『あとは野となれ大和撫子』、柚木麻子さん『BUTTER』の5作。佐藤さんは昭和58年デビューのベテラン作家だが、直木賞の候補となるのは初めて。柚木さんは4度目、宮内さんは3度目、木下さんは2度目の候補となった。
選考会は7月19日に東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれる。
【芥川賞候補作】
「星の子」今村夏子(小説トリッパー春号)
「真ん中の子どもたち」温又柔(すばる4月号)
「影裏(えいり)」沼田真佑(文學界5月号)
「四時過ぎの船」古川真人(新潮6月号)
【直木賞候補作】
『敵の名は、宮本武蔵』木下昌輝(KADOKAWA)
『会津執権の栄誉』佐藤巖太郎(文藝春秋)
『月の満ち欠け』佐藤正午(岩波書店)
『あとは野となれ大和撫子』宮内悠介(KADOKAWA)
『BUTTER』柚木麻子(新潮社)
Book Bang編集部
-
2017年6月23日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです
関連ニュース
-
吉川英治賞が決定 帚木蓬生や有栖川有栖、佐藤究が受賞
[文学賞・賞](歴史・時代小説/ミステリー・サスペンス・ハードボイルド/SF・ホラー・ファンタジー)
2018/03/07 -
第25回日本絵本賞が発表 田中光さん、お笑い芸人初の受賞で注目
[文学賞・賞](絵本)
2020/07/16 -
第23回司馬遼太郎賞が決定 林新・堀川惠子『狼の義 新 犬養木堂伝』が受賞
[文学賞・賞](政治/自伝・伝記)
2019/12/05 -
川上未映子さんの小説『ヘヴン』が、英ブッカー国際賞の最終候補作に
[文学賞・賞](日本の小説・詩集)
2022/04/08 -
第35回三島賞・山本賞が決定 『ブロッコリー・レボリューション』『黛家の兄弟』が受賞
[文学賞・賞](日本の小説・詩集)
2022/05/16