外国資本による日本の不動産買収が止まらない。たとえば長崎県・対馬には韓国が、北海道各地には中国が仕掛けている。北海道では、ほぼ村ごと買収された例もあり、「北海道を中国32番目の省に?」といわれるほどの勢いだ。
過疎化や経済疲弊で、背に腹は代えられない地元の事情もある。だが、わが国には、外国人の土地取得に歯止めとなる規制もなく、逆に売買を加速しそうな施策の動きさえある。
著者が「武器を持たない戦争」と呼ぶ外国資本による日本の国土買収。その驚愕(きょうがく)の実態をリポートし、安全保障の警鐘を鳴らす。(角川新書・800円+税)
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2017年7月23日 掲載
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