第157回芥川賞受賞作『影裏』売れてます 岩手・東京でサイン会も

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 8月1日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、単行本 文芸書第1位は『忍物語』が獲得した。
 第2位は『とるとだす』。第3位は『影裏』となった。

 3位の『影裏』は第157回芥川賞受賞作。岩手に住む会社員が主人公。友人の男性とのささやかな日常が描かれる。東日本大震災をきっかけに友人の意外な一面が明らかになる。著者の沼田真佑さんは今作がデビュー作。沼田さんが5年間住んでいるという地元岩手でも大きな話題となっている。7月28日に紙と電子書籍同時発売となった。6位には直木賞を受賞した『月の満ち欠け』もランクインしている。

 沼田真佑さんのサイン会が8月4日に岩手で開催され、大盛況となった。8月24日には東京・三省堂書店神保町本店でも開催される。サイン会詳細は以下URLでご確認ください。
https://www.bookbang.jp/article/535866

1位『忍物語』西尾維新[著](講談社)

“たまには縁もゆかりもない女子を助けてみるのも乙だろう”直江津高校の女子生徒が、相次いで失踪する事件が発生した。ミイラ化した状態で発見された少女達の首筋には、特徴的な傷痕があって――?大学一年生になった阿良々木暦は、犯人を突き止めるべく走り出す!〈物語〉シリーズモンスターシーズン、開幕!(講談社ウェブサイトより)

2位『とるとだす』畠中恵[著](新潮社)

それって、若だんなのおとっつぁんのこと――? 長崎屋にいったい、何が起きているの? 何より、病弱若旦那に跡を継げるの? だ、大丈夫かな……? おまけに、骸骨(がいこつ)も襲ってくるし、最新刊は心配事が尽きませんよ! 緊急事態続出の「しゃばけ」シリーズ最新作!(新潮社ウェブサイトより)

3位『影裏』沼田真佑[著](文藝春秋)

大きな崩壊を前に、目に映るものは何か。北緯39度。会社の出向で移り住んだ岩手の地で、ただひとり心を許したのが、同僚の日浅だった。ともに釣りをした日々に募る追憶と寂しさ。いつしか疎遠になった男のもう一つの顔に、「あの日」以後、触れることになるのだが……。樹々と川の彩りの中に、崩壊の予兆と人知れぬ思いを繊細に描き出す。(文藝春秋ウェブサイトより)

4位『弥栄の烏』阿部智里[著](文藝春秋)

5位『ゲート SEASON2(1)抜錨編 自衛隊 彼の海にて、斯く戦えり』柳内たくみ[著](アルファポリス発行/星雲社発売)

6位『月の満ち欠け』佐藤正午[著](岩波書店)

7位『AX アックス』伊坂幸太郎[著](KADOKAWA)

8位『月が導く異世界道中(12)』あずみ圭[著](アルファポリス発行/星雲社発売)

9位『Re:Monster(9)』金斬児狐[著](アルファポリス発行/星雲社発売)

10位『蜜蜂と遠雷』恩田陸[著](幻冬舎)

〈単行本 文芸書ランキング 8月1日トーハン調べ〉

BookBang編集部

Book Bang編集部
2017年8月5日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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