映画も大ヒット!住野よる『君の膵臓をたべたい』含め、3作同時ランクイン

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 8月22日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、単行本 文芸書第1位は『月の満ち欠け』が獲得した。
 第2位は『忍物語』。第3位は『AX アックス』となった。

 今週は住野よるさんの作品が3作ランクイン。住野さんのデビュー作『君の膵臓をたべたい』が7月28日に実写映画として公開され大ヒットしている。原作本は単行本・文庫累計で200万部を突破した。『また、同じ夢を見ていた』は第二作目で40万部を突破、『か「」く「」し「」ご「」と「』は第四作目で25万部と、映画化の効果は他の作品にまで波及している。ランキングの順位は『か「」く「」し「」ご「」と「』が5位、『君の膵臓をたべたい』が8位と、映画公開約一ヶ月で四作目まで読み進めた読者が多いことがみてとれる。

 住野さんは『か「」く「」し「」ご「」と「』刊行記念対談(「波」4月号掲載)のなかで「本は娯楽以外の何物でもないと思っています。別に読みたくなければ読まなくてもいいし、娯楽作品なんだから、競争相手はスマホやゲームや漫画だと思っています」と述べている。この姿勢こそが若い読者を引きつける物語を生む秘訣なのだろう。

https://www.bookbang.jp/review/article/528474

1位『月の満ち欠け』佐藤正午[著](岩波書店)

あたしは,月のように死んで,生まれ変わる――目の前にいる,この七歳の娘が,いまは亡き我が子だというのか? 三人の男と一人の少女の,三十余年におよぶ人生,その過ぎし日々が交錯し,幾重にも織り込まれてゆく.この数奇なる愛の軌跡よ! 新たな代表作の誕生は,円熟の境に達した畢竟の書き下ろし.さまよえる魂の物語は戦慄と落涙,衝撃のラストへ.(岩波書店ウェブサイトより)

2位『忍物語』西尾維新[著](講談社)

100%趣味で書かれた大学編! ――西尾維新 直江津高校の女子生徒が相次いで失踪する事件が発生。ミイラ化した状態で発見された彼女たちの首筋には、特徴的な傷痕があって…?大学生になった阿良々木暦は、犯人をつきとめるべく走り出す!(講談社ウェブサイトより)

3位『AX アックス』伊坂幸太郎[著](KADOKAWA)

最強の殺し屋は――恐妻家。物騒な奴がまた現れた! 新たなエンタメの可能性を切り開く、娯楽小説の最高峰! 「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。兜がこの仕事を辞めたい、と考えはじめたのは、克巳が生まれた頃だった。引退に必要な金を稼ぐため、仕方なく仕事を続けていたある日、爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受ける。こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない。書き下ろし2篇を加えた計5篇。シリーズ初の連作集!(KADOKAWAウェブサイトより)

4位『影裏』沼田真佑[著](文藝春秋)

5位『か「」く「」し「」ご「」と「』住野よる[著](新潮社)

6位『蜜蜂と遠雷』恩田陸[著](幻冬舎)

7位『とるとだす』畠中恵[著](新潮社)

8位『君の膵臓をたべたい』住野よる[著](双葉社)

9位『また、同じ夢を見ていた』住野よる[著](双葉社)

10位『コーヒーが冷めないうちに』川口俊和[著](サンマーク出版)

〈単行本 文芸書ランキング 8月22日トーハン調べ〉

BookBang編集部

Book Bang編集部
2017年8月26日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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