「本にはいい本とそうでない本しかない」という著者が、児童書だが、世代を問わず楽しめる10冊を読み解き、読書の世界に誘う。
たとえば時間の流れ、曜日、数の概念、食べる意味など「森羅万象がつまっている」と紹介する『はらぺこあおむし』。ほかに「人間の『本音』の世界を正直に描いている」という『西遊記』、ダイバーシティ(多様性)を肌で感じられる『ナルニア国物語』…。
定番作品から、日本では2年前刊行の『さかさ町』まで10冊と、各章で「あわせてよみたい」各6冊を紹介。児童書の奥深さに改めて納得する。(光文社新書・840円+税)
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2017年9月3日 掲載
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