-
- 人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊
- 価格:880円(税込)
9月5日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『死ぬほど読書』が獲得した。
第2位は『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』。第3位は『戦争と平和』となった。
4位以下で注目は10位にランクインした『人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊』。2016年7月に出版された新書ながら、8月に入り日経新聞に大きな広告が掲載され、ここに来て再ランクインを果たした。10万部を突破している。
評論家の山形浩生さんは同書について、人工知能と人間の競争を扱った本はあったが、これまで出版された本は危機を煽りながらも、でも人間は大丈夫、と述べているものばかりだったが、同書は逆に
《人間が負ける可能性をもっと真剣に考え、負けた場合にどんな対応があるのか、というのを分析した点で、他とは一線を画している。》
と評している。では負けた人間たちはどうなるのか? そこで著者の井上智洋さんが主張するのはベーシックインカム(BI)だ。人間であるというだけで最低限の所得を国が保障するという政策だ。山形さんはいずれ消費の価値が変わり、BIが市民権を得て、労働の意義がかわるのではないか、
《本書を読んで、是非そういう妄想を広げてほしい。たぶんそれは決して無駄な妄想ではなく、本当に世界の先行きを考えるための重要な思索になるはずだ。》
と同書を読む意義を述べている。
https://www.bookbang.jp/review/article/521030
■新書 ノンフィクションランキング
-
- 死ぬほど読書
- 価格:858円(税込)
1位『死ぬほど読書』丹羽宇一郎[著](幻冬舎)
もし、あなたがよりよく生きたいと望むなら、「世の中には知らないことが無数にある」と自覚することだ。すると知的好奇心が芽生え、人生は俄然、面白くなる。自分の無知に気づくには、本がうってつけだ。ただし、読み方にはコツがある。「これは重要だ」と思った箇所は、線を引くなり付箋を貼るなりして、最後にノートに書き写す。ここまで実践して、はじめて本が自分の血肉となる。伊藤忠商事前会長、元中国大使でビジネス界きっての読書家が、本の選び方、読み方、活かし方、楽しみ方を縦横無尽に語り尽くす。(幻冬舎ウェブサイトより)
2位『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』河合雅司[著](講談社)
日本が人口減少社会にあることは「常識」。だが、その実態を正確に知る人はどのくらいいるだろうか? 人口減少に関する日々の変化というのは、極めてわずか。ゆえに人々を無関心にする。だが、それこそがこの問題の真の危機、「静かなる有事」である。書店には、人口減少・少子高齢社会の課題を論じた書物が数多く並ぶ。しかし、テーマを絞って論じるにとどまり、恐るべき日本の未来図を時系列に沿って、かつ体系的に解き明かす書物はこれまでなかった。(略)本書が、その画期的な役目を担おう。(講談社ウェブサイトより抜粋)
3位『戦争と平和』百田尚樹[著](新潮社)
日本は絶対に戦争をしてはいけない。日本人ほど、戦争に向かない民族はいないのだから――。「ゼロ戦」と「グラマン」の徹底比較から見えてきた、私たちの致命的な欠点とは何か。ベストセラー『永遠の0』に秘めた、本当の想いとは。作家が「何としても戦争を回避しなければならない」という強い想いから真摯に綴った、圧倒的説得力の反戦論。(新潮社ウェブサイトより)
4位『孤独のすすめ 人生後半の生き方』五木寛之[著](中央公論新社)
5位『儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』ケント・ギルバート[著](講談社)
6位『ついに「愛国心」のタブーから解き放たれる日本人』ケント・ギルバート[著](PHP研究所)
7位『発達障害』岩波明[著](文藝春秋)
8位『「司馬遼太郎」で学ぶ日本史』磯田道史[著](NHK出版)
9位『定年後 50歳からの生き方、終わり方』楠木新[著](中央公論新社)
10位『人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊』井上智洋[著](文藝春秋)
■新書 ノベルスランキング
1位『第三次世界大戦(6)香港革命』大石英司[著](中央公論新社)
2位『旭日、遥かなり(6)』横山信義[著](中央公論新社)
3位『新生・帝国海空軍(1)必勝! 対米電撃戦』原俊雄[著](電波社)
4位『BLEACH Can’t Fear Your Own World(1)』成田良悟[小説]久保帯人[原作](集英社)
5位『王と恋するふたつの月の夜』名倉和希[著](幻冬舎コミックス発行/幻冬舎発売)
6位『妖精王の求愛 銀の妖精は愛を知る』飯田実樹[著](幻冬舎コミックス発行/幻冬舎発売)
7位『初恋ウエディング』葵居ゆゆ[著](幻冬舎コミックス発行/幻冬舎発売)
8位『僕のヒーローアカデミア(1) 雄英白書』堀越耕平[原作]誉司アンリ[小説](集英社)
9位『僕のヒーローアカデミア(2) 雄英白書』堀越耕平[原作]誉司アンリ[小説](集英社)
10位『東京喰種 トーキョーグール:re Novel[quest]』石田スイ[原作]十和田シン[著](集英社)
〈新書 ノンフィクション / 新書 ノベルス ランキング 9月5日トーハン調べ〉
関連ニュース
-
「ブラタモリ」が誰でもできる 散歩や旅に最適な「ブラタモリ公式本」が好評 近江友里恵アナも登場!
[ニュース](地理/外交・国際関係/国内旅行/社会学/エッセー・随筆/韓国・北朝鮮)
2017/07/08 -
「各国のヤバすぎるコロナ対応」世界のニュースを解説した一冊に注目[新書ベストセラー]
[ニュース](インターネット・eビジネス/法律/心理学/ジャーナリズム/マスメディア)
2020/12/26 -
“本当に”毎月いくら稼ぐ必要があるのか? 定年後の仕事の実態に迫った一冊に注目[新書ベストセラー]
[ニュース](経済学・経済事情/家庭医学・健康)
2022/09/03 -
『コンビニ人間』陥落! AAAの軌跡を描いたドキュメント小説が初登場1位【文芸書・ベストセラー】
[ニュース](日本の小説・詩集/ライトノベル/タレント本)
2016/09/23 -
大人気ウェブ小説が堂々ランクイン!【文芸書・ベストセラー】
[ニュース](日本の小説・詩集/SF・ホラー・ファンタジー)
2016/08/27