あいまいな声かけはNG! 発達障がいの特性を理解して、子どもの「できる」を育てよう――親子でもっと笑顔になるためのヒント

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ゲームばかりして宿題をしないなら、次のようなルールを決めてポイントカードを作ります。

・○時から○時に宿題をしたら1ポイント
・1日1ポイント獲得したら、1日20分ゲームをしてもいい
・宿題をしなかったら、ポイントが加算されないので、ゲームもできない など

ポイント制は、とくにADHDの子どもに効き目がある方法です。注意力が散漫になりがちな子も行動をポイントカードで見える化することで、「行動したことで結果が得られる」という意識が育ちます。

ポイントカードには、子どものお気に入りのキャラクターシールを使うなど、やる気を持続させるための工夫をしましょう。また「毎日、頑張って偉いね」「ちゃんと元気に挨拶をしてくれて嬉しいな」など、行動に対しての親からのほめ言葉で、子どものモチベーションをさらに引き出していくことが可能です。

ほめて子どもの「できる」を引き出す

子どもが苦手なことにトライしているとき、つい親はイライラした表情で、こう声をかけがちです。

「早くしなさい!」「まだできないの?」

我が子が生まれたばかりの頃はちょっとしたことができただけでも喜んだのに、成長するにしたがってイライラが多くなる。これは、無意識に大人のレベルで子どもを見るようになり、子どもの頑張りに気づかなくなるからです。

一度その考えを手放してみてください。今まで使っていた叱り言葉をほめ言葉に変え、子どものレベルにあった声かけやコミュニケーションを取ることで、子どもの行動も変わっていきます。

「頑張っていて、えらいね」とほめられて育った子は、積極的にものごとと向き合います。逆に「本当に駄目な子ね」と叱られて育った子は、ものごとに対して消極的になってしまいます。

ほめなれていないお母さんお父さんは、「子どもが何かできたとき、正しい行動をしたときにすぐほめる」「ありのままの子どもと向きあい、大切だという意思表示をする」「子どもが頑張っている過程をほめて、応援する」といったことを意識して、わが子の“特性”と向き合ってみてはどうでしょう。

日本実業出版社
2017年9月14日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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