時代小説でこのテーマを扱った作品ってあったっけ? 宮部みゆき 三十周年記念作品に驚きの声

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 9月12日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、単行本 文芸書第1位は『この世の春(上・下)』が獲得した。
 第2位は『コーヒーが冷めないうちに』。第3位は『月の満ち欠け』となった。

 先週に引き続き1位となったのは宮部みゆきさんのデビュー三十周年記念作品『この世の春(上・下)』。江戸時代の架空の藩「北見藩」を舞台にした物語。心を病み強制的に隠居させられた藩主を救うため、主人公や周囲の人物が北見藩を取り巻く謎に挑む。作家の乾緑郎さんは同作について、《時代小説でこのテーマを扱った作品ってあったっけ?》と宮部さんが切り開いた新境地について驚きをあらわす。そして陰惨な背景をもつ物語だが、登場人物たちがお互いを思いやる様にしんみりとし、《心の中に深く積もっていた雪が溶け、暖かい春の日射しで胸の中が満たされる。最後は、きっとそんなカタルシスを感じることができる物語です。》と評している。

https://www.bookbang.jp/review/article/537287

1位『この世の春(上・下)』宮部みゆき[著](新潮社)

それは亡者たちの声? それとも心の扉が軋む音? 正体不明の悪意が怪しい囁きと化して、かけがえのない人々を蝕み始めていた。目鼻を持たぬ仮面に怯え続ける青年は、恐怖の果てにひとりの少年をつくった。悪が幾重にも憑依した一族の救世主に、この少年はなりうるのか――。21世紀最強のサイコ&ミステリー、ここに降臨!(新潮社ウェブサイトより)

2位『コーヒーが冷めないうちに』川口俊和[著](サンマーク出版)

お願いします、あの日に戻らせてください――。過去に戻れる喫茶店で起こった、心温まる4つの奇跡。(サンマーク出版ウェブサイトより)

3位『月の満ち欠け』佐藤正午[著](岩波書店)

あたしは,月のように死んで,生まれ変わる――目の前にいる,この七歳の娘が,いまは亡き我が子だというのか? 三人の男と一人の少女の,三十余年におよぶ人生,その過ぎし日々が交錯し,幾重にも織り込まれてゆく.この数奇なる愛の軌跡よ! 新たな代表作の誕生は,円熟の境に達した畢竟の書き下ろし.さまよえる魂の物語は戦慄と落涙,衝撃のラストへ.(岩波書店ウェブサイトより)

4位『AX アックス』伊坂幸太郎[著](KADOKAWA)

5位『レジェンド(9)』神無月紅[著](KADOKAWA)

6位『聖女の魔力は万能です(2)』橘 由華[著](KADOKAWA)

7位『院長選挙』久坂部羊[著](幻冬舎)

8位『公爵令嬢の嗜み(5)』澪亜[著](KADOKAWA)

9位『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 第三部 領主の養女(5)』香月美夜[著](TOブックス)

10位『ボクたちはみんな大人になれなかった』燃え殻[著](新潮社)

〈単行本 文芸書ランキング 9月12日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2017年9月16日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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