【話題の本】『「名著こども訳」シリーズ』齋藤孝監修

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 ■道徳、処世術…親も夢中に?

 ビジネス書のテーマにもなる古典名著には、子供にも役立つ「世の中を生き抜く力」のヒントがあふれている。そこで子供にも分かるよう教育学の齋藤孝氏が監修したのが「名著こども訳」シリーズ。

 昨年3月発売の『こども孫子の兵法』は「強くしなやかなこころを育てる!」と銘打ち、24の言葉をそれぞれ見開き2ページで紹介。原文の日本語訳、役立つ場面、こども訳、解説、まとめのアドバイスで構成している。

 《もうがんばれない気がしたら…》の場面では《意味のある「逃げる」だってあるんだよ。かなわないなら、さっさと逃げてしまおう》のこども訳など、《成功のひけつは?》には、《正しい情報を早く知ろう》のアドバイスも。

 口コミで火がつき7刷12万部。その後、『こども菜根譚(さいこんたん)』『こども君主論』と続き、3冊で20万部を突破。今月発売の『こどもブッダのことば』も快調だ。

 日本図書センターの高野総太社長は「道徳や処世術などをどう伝えるか悩む親御さんたちに好評です。親子で読み、語ることで、お互いの悩みや思いにふれるきっかけになれば」と話す。大人にも刺さることばが多く、夢中になる親も続出か。(日本図書センター・各1500円+税)

 三保谷浩輝

産経新聞
2017年9月23日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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