2月に亡くなった三浦朱門 介護の日々を妻・曽野綾子が綴った一冊が初登場

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 10月11日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、単行本 ノンフィクション・教養書他第1位は『生きていくあなたへ 105歳 どうしても遺したかった言葉』が獲得した。
 第2位は『九十歳。何がめでたい』。第3位は『毎日かあさん (14) 卒母編』となった。

 4位以下で注目は8位にランクインした『夫の後始末』。今年2月に91歳で亡くなった三浦朱門さんの妻で作家の曽野綾子さんが介護生活での苦労や看取り、葬儀について綴った一冊だ。三浦さんは亡くなる一年半前から在宅介護を受けていたという。介護を行いながら曽野さんは感じたこと、考えたことを「週刊現代」の連載で綴り続けた。「介護とは」「看取りとは」「老いとは」を自問自答しながら介護を続けたという。夫婦の間には延命治療はしないという了解があり、三浦さんは最後には最低限の治療を受けながら亡くなっていったという。63年連れ添った夫婦の愛のかたちとは。「人生の後始末」を考え始めた方にお勧めの一冊だ。

1位『生きていくあなたへ 105歳 どうしても遺したかった言葉』日野原重明[著](幻冬舎)

「人間は弱い。死ぬのは僕もこわいです。」105歳の医師、日野原重明氏が、死の直前まで語った、希望と感謝の対話20時間越。最後の力を振り絞り伝えたかった言葉とは。生涯現役、渾身最期の一冊。 (幻冬舎ウェブサイトより)

2位『九十歳。何がめでたい』佐藤愛子[著](小学館)

『九十歳。何がめでたい』というタイトルには、佐藤愛子さん曰く「ヤケクソが籠っています」。2016年5月まで1年に渡って『女性セブン』に連載された大人気エッセイに加筆修正を加えたものです。大正12年生まれ、今年93歳になる佐藤さんは2014年、長い作家生活の集大成として『晩鐘』を書き上げました。一度は下ろした幕を再び上げて始まった連載『九十歳。何がめでたい』は、「暴れ猪」佐藤節が全開。自分の身体に次々に起こる「故障」を嘆き、時代の「進歩」を怒り、悩める年若い人たちを叱りながらも、あたたかく鼓舞しています。ぜひ日本最高峰の名エッセイをご堪能ください。(小学館ウェブサイトより抜粋)

3位『毎日かあさん(14)卒母編』西原理恵子[著](毎日新聞出版)

グランドフィナーレ! サイバラの「卒母」宣言でこれが最終巻! 大学生になった息子と、口をきかない反抗期の娘へ、かあさんが贈った言葉とは? 万感こめた20ページの描き下ろし収録!(毎日新聞出版ウェブサイトより)

4位『くるねこ(20)』くるねこ大和[著](KADOKAWA)

5位『日航123便墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る』青山透子[著](河出書房新社)

6位『うちの猫がまた変なことしてる。(3)』卵山玉子[著](KADOKAWA)

7位『東大ナゾトレ 東京大学謎解き制作集団AnotherVisionからの挑戦状(1)』東京大学謎解き制作集団AnotherVision[編](扶桑社)

8位『夫の後始末』曽野綾子[著](講談社)

9位『encourage』石原さとみ 伊藤彰紀[写真](宝島社)

10位『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』西原理恵子[著](KADOKAWA)

〈単行本 ノンフィクション・教養書他ランキング 10月11日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2017年10月14日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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