新潮社元会長・佐藤俊夫の遺品の中から発見された太宰治の直筆原稿や夏目漱石の自画像入りの絵葉書など30点余りの資料が、東京・神楽坂にあるキュレーションストア〈la kagu〉で公開されることになった。
新たに発見された資料の中には、26歳の若さで亡くなった石川啄木の書簡や完成稿とはまったく違なる書き出しから始まる二葉亭四迷「其面影」の草稿、谷崎潤一郎のマゾヒズム小説「続蘿洞先生」の生原稿などがあった。
展示期間は11月22日(水)から26日(日)までとなっており、期間中は『「文豪とアルケミスト」×新潮社 文芸地図』がプレゼントされるほか、数量限定で夏目漱石が描いた絵葉書(6枚セット)を販売する。
そのほか、新資料の一部が収録された『「文豪とアルケミスト」文学全集』が新潮社から刊行されている。
●現在、発表されている出展資料一覧
・太宰治『斜陽』の直筆原稿4枚
・夏目漱石の絵葉書6枚とアンケート葉書
・夏目漱石「倫敦消息」「池辺君の史論に就て」の原稿
・二葉亭四迷「其面影」の草稿
・菊池寛が久米正雄と芥川龍之介へ宛てたハガキ
・石川啄木の書簡
・谷崎潤一郎のマゾヒズム小説「続蘿洞先生」の生原稿
・島崎藤村の代表作「ある女の生涯」の生原稿
・佐藤春夫「美人」の生原稿
・菊池寛が佐藤義亮(新潮社初代社長)に広津和郎へ金を貸してやってくれと依頼する書簡
「文豪たちと新潮社」展
■日程:11月22日(水)~26日(日)
■場所:la kagu(ラカグ)2F レクチャースペースsoko
■料金:1,500円
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01qh9hz6yuuz.html
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2017年11月7日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです
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