知っていますか?「聞き上手」の3大ポイント

ニュース

2
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

あなたは「この人、私の話を聞いてくれない……」と思ったことはありませんか? そんな人によい印象をもちましたか? 会話が弾みましたか? 納得できましたか? 信頼できましたか? 上手に話すことやプレゼンの技術に熱心な人はたくさんいますが、聞くことに無頓着な人はそれ以上にいます。逆にいえば、人の話をきちんと聞ける人は、それだけで間違いなく頭一つ抜けているということなのです。サイエンス・アイ新書『誰とでも会話が弾み好印象を与える聞く技術』の著者、山本 昭生さんに、「聞き上手」になるためのポイントをお聞きしました。

会話のとき、自分のほうが長く話してませんか?

 10年くらい前から「聞き方って大切ですよね」という方が増えています。たとえば、聞き方の講座を自費で受講して勉強する人、企業内の「聞き方研修」に参加する人、聞き方の本を自分で探して勉強する人、などです。

 先日、上梓した『誰とでも会話が弾み好印象を与える聞く技術』を、40代後半の知人にお送りしたところ、「部下も増えたし、ちょうど学ぼうと思って3カ月前に別の方の本を買ったのですよ。ちょうどよいときに送ってくれましたね」と喜ばれました。

 また「聞き方は大切なんですよね……」(30代中盤)、「最近、若い人とのコミュニケーションが難しいと思っていたので勉強になります」(50代前半)といった返事があり、「聞き方の大切さ」が高まっていることを実感しました。

 あなたは、聞き方の大切さを意識して、「実行している」「実行していると思う」「実行できていない」のどれに近いでしょうか?

 お互いに対等な関係の場合、あなたの周りで「聞き方」と「話し方」をバランスよく織り交ぜてコミュニケーションをとっている人は、どのくらいいるでしょうか?

 2016年、1,083名から回答を得られたアンケートでは、「会話のときにあなたが話している時間は、全体の半分以上のことが多いですか?」という質問に、男性の10.7%、女性の12.2%が「はい」と答えました。また、男性38.0%、女性42.5%が「どちらともいえない」という答えでした。

 しかし、「どちらともいえない」という人は、「もしかしたら、半分以上は自分のほうが話している」と考えたほうがよいかもしれません。そう思っていなければ、「話が長い人」「人の話を取ってしまう人」「私が! 私が! の人」だと思われてしまう可能性があります。

「見た目」「相づち」「質問」が聞き上手の基本!

 聞き上手になるために欠かせない最も基本的なことは、

(1)「見た目」
(2)「相づち」
(3)「質問」

の3つです。この3つを押さえておけば、最低限の良い聞き方ができます。

 (1)の「見た目」は、聞き手の「態度」「しぐさ」のことです。たとえば、表情、ふるまい、服装などです。一般的に、他人の欠点はよく見えますが、自分がどう見られているかの認識は薄くなりがちです。聞き手の態度が悪いと、話し手は「聞いてくれていないな……」と思ってしまいます。

 あなたがいくら聞いているつもりでも、話し手が「聞いていない」と感じるのであれば、あなたは聞いていないことになってしまいます。十分に注意しましょう。

 (2)の「相づち」は、相手の話への「反応」の1つです。ひと口に相づちといっても、相づちの語調、打ち方、声の大小や速度などいろいろです。相づちの意義は、話し手が話しやすい環境をつくることです。あなたの周りには、穏やかな相づちではなく、わずらわしい相づちをする人はいませんか?

 やたらと「はい、はい、はい」などという相づちは、邪魔になる相づちの1つです。だからといって、無言で聞いているだけでは聞き手になりません。

 (3)の「質問」は、話し手の話を真剣に聞いて、より自分の理解を深め、さらには、話し手からより一層の話、考えを引きだそうとする行為です。一般的には、自分がより理解するための質問が優先されますが、よい質問はそれだけではなく、相手の考えを上手に引きだすことができるものです。

「傾聴」の3つの基本を身につける

 続いて、話し手に満足感を与える「傾聴の技術」について、3つの聴き方に分けて考えてみましょう。なお、ここでは「聞く」ではなく、「聴く」という漢字を使います。

 1つ目の聴き方は、「受動的な聴き方」です。受動的な聴き方というのは聴き方の初段階であり、基礎・土台です。こう考えると、今後、考えるときに気が楽になるはずです。聞き方の基礎ができていれば、無理に「なにか話さなければ…」と考えることはありません。まずは、「相づち」(「うなずき」も)がきちんとできるようになれば、話し手は「聴いてくれているな」と感じるので、気持ちよく会話できます。

 なお、「黙って聴いていればいいんでしょ」という姿勢と「受動的に聴いている」というとは違います。

 2つ目は、「肯定的な聴き方(ポジティブリスニング)」です。受動的に聴いているだけではなく、「はい。そうですね」「確かにおっしゃるとおりですね」「今まで気が付きませんでした」など、話し手を承認するような「間の手」を入れるのです。

 この間の手を少しずつ増やしていけば、聴き上手に近づきます。そうすると、話し手の「安心感」「満足感」が高まります。それは、聴き手のあなたにも伝わり、上手な聴き方が身についていくのです。そうすれば、穏やかなコミュニケーションができるようになります。

 3つ目は、「積極的な聴き方(アクティブリスニング)」です。この3つ目を入れて、上手な聴き方の「ワンセット」と思ってください。ただし、「積極的に聴く」という意味を誤解しないようにしましょう。ここでの「積極的」とは、「積極的な自分の発言」ではなく、「話し手の内容を、要所要所で確認したり、質問したりすることで、相互理解を高める」ことです。

 たとえば、「キーワードを確認しながら聴く」「質問して理解を高める」「自分の意見をいう」などを行えば、積極的な聴き方、コミュニケーションができるようになります。

 また、「質問」「意見」は、コミュニケーションを高める気持ちを大切にしながら行いましょう。この心構えを大切にすると、無駄な質問や意見が減り、「○○さんは、聴き方が変わったね(良くなったね)」と言われるでしょう。

SBCrOnline
2017年11月14日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

SBクリエイティブ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SBクリエイティブ株式会社「SBクリエイティブOnline」のご案内

SBクリエイティブが出版しているビジネス書、実用書、IT書、科学書籍の関連記事や、著者自身の解説による動画コンテンツなどを配信しています。