田口ランディ『逆さに吊るされた男』発売 地下鉄サリン実行犯との交流をもとに執筆

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 田口ランディの小説『逆さに吊るされた男』(河出書房新社)が発売された。

『逆さに吊るされた男』は、地下鉄サリン事件の実行犯で「殺人マシン」とマスコミに命名された林泰男死刑囚(2008年確定)と、拘置所の認めた「外部交流者」として、15年近く面会や文通を通し交流を重ねた体験を元に執筆された一冊。

 主人公の羽鳥よう子が「加害者よりの人間」となることへの葛藤を胸に抱きつつ、個人と個人として死刑囚Yと真摯に向き合いながら、主人公自身の問題としてオウム真理教事件を捉えなおす。

 著者の田口ランディは、1959年、東京生まれ。2000年、長篇小説『コンセント』を発表以来、社会問題や人間の心をテーマに、フィクションとノンフィクションを往還しながら幅広い執筆活動を続けている。2001年、『できればムカつかずに生きたい』で婦人公論文芸賞を受賞。小説に『アンテナ』『モザイク』『被爆のマリア』『マアジナル』『サンカーラ』『ゾーンにて』『リクと白の王国』『指鬘物語』など、エッセイ/ノンフィクションに『生きなおすのにもってこいの日』『ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ』『いのちのエール』『生きてるって、幸せー!』など多数。

2017年11月10日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです
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