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- ふたご
- 価格:1,595円(税込)
■ファン以外にも届いた文芸作品
人気ミュージシャンの初小説とはいえ、10月末の刊行で翌週に重版決定、累計10万部は予想のはるか上を行く。「ファンは間違いなく喜んでくれたが、この反響はファン以外にも届いているということです」と編集を担当した文芸春秋の篠原一朗さんは指摘する。
著者は4人組バンド「SEKAI NO OWARI」の紅一点メンバー。ピアノだけがよりどころの孤独な少女、夏子が、同じ中学に通う1つ年上の「ふたご」のような存在、月島に翻弄されながら、バンド活動という居場所を見つけるまでの成長物語を、研ぎ澄まされた言葉で紡いでいる。
バンドのボーカル、Fukaseの勧めで書き始め、音楽活動と並行して5年を費やした。文芸春秋のウェブサイトには、「諦めないことの大切さを学んだ」「また明日も頑張ろうと思わせてもらった」といった10代女性からの声のほか、幅広い年齢層から数多くの感想が寄せられている。
月島の人物像はFukaseと重なるが、「どこまで本当の話かというのは意味がない。バンドのことを知らなくても楽しめるし、文芸作品としての評価がないと10万部はいきません」と篠原さんは話している。(文芸春秋・1450円+税)
藤井克郎
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