『よくわかる祝詞読本』
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『よくわかる祝詞読本』瓜生中著
[レビュアー] 産経新聞社
日本古来の神々に対する信仰には、仏教の仏典やキリスト教の聖書など拠(よ)り所(どころ)となる聖典がない。一方、神に最大限の敬意を払い、神前で読まれるのが祝詞(のりと)だ。
〈掛けまくも畏(かしこ)き(心に思い浮かべるだけでも恐れ多い)〉と始まる祝詞とは何か。その役割、歴史、文の構成を解説し、神社例祭、七五三詣(もうで)、商売繁盛など24の例文と現代語訳も収録されている。
知っているようで知らない「神道の基礎知識」で祭礼や神話、神々の関係なども確認、二礼二拍手一礼、賽銭(さいせん)、祈願の作法などもチェックできる。年末年始に向けて読んでおきたい。(角川ソフィア文庫・800円+税)