朝日新聞が著者に抗議「森友・加計問題」検証本 著者は「回答を書いている」

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 2月21日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、単行本 ノンフィクション・教養書他第1位は『新・人間革命(29)』が獲得した。
 第2位は『漫画 君たちはどう生きるか』。第3位は『九十歳。何がめでたい』となった。

 4位以下で注目は10位にランクインした『徹底検証「森友・加計事件」 朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪』。同書では文芸評論家の小川榮太郎氏が朝日新聞が報じた森友・加計問題に関する報道を紐解きながら、同社による一連の報道を「戦後最大級の報道犯罪」「虚報」と記載している。

 それに対し同社は21日小川氏と発売元の飛鳥新社に対して抗議の申し入れ書を送付した。同日ウェブサイトでも公開された申し入れ書では、「国民が当然抱くであろう疑問に答えるのは報道機関の使命」とし、「関係者の証言を集め、事実に基づいて報じています」と反論。そして「厳重に抗議するとともに、すみやかに弊社に謝罪し、事実に反する部分を訂正し、弊社が被った損害を賠償」するように強く求めている。

 これに対し小川氏は自身のTwitterで反応を示した。「朝日新聞への回答を書いている。楽しくて仕方がない。日本の言論史を画する事件になるだろう」と綴っている。

1位『新・人間革命(29)』池田大作[著](聖教新聞社)

2位『漫画 君たちはどう生きるか』吉野源三郎[原作]羽賀翔一[画](マガジンハウス)

人間としてあるべき姿を求め続けるコペル君とおじさんの物語。出版後80年経った今も輝き続ける歴史的名著が、初のマンガ化!(マガジンハウスウェブサイトより抜粋)

3位『九十歳。何がめでたい』佐藤愛子[著](小学館)

『九十歳。何がめでたい』というタイトルには、佐藤愛子さん曰く「ヤケクソが籠っています」。2016年5月まで1年に渡って『女性セブン』に連載された大人気エッセイに加筆修正を加えたものです。大正12年生まれ、今年93歳になる佐藤さんは2014年、長い作家生活の集大成として『晩鐘』を書き上げました。一度は下ろした幕を再び上げて始まった連載『九十歳。何がめでたい』は、「暴れ猪」佐藤節が全開。自分の身体に次々に起こる「故障」を嘆き、時代の「進歩」を怒り、悩める年若い人たちを叱りながらも、あたたかく鼓舞しています。ぜひ日本最高峰の名エッセイをご堪能ください。(小学館ウェブサイトより抜粋)

4位『東大ナゾトレ 東京大学謎解き制作集団AnotherVisionからの挑戦状(3)』東京大学謎解き制作集団AnotherVision[編](扶桑社)

5位『友情 平尾誠二と山中伸弥「最後の一年」』山中伸弥[著]平尾誠二・惠子[著](講談社)

6位『君たちはどう生きるか』吉野源三郎[著](マガジンハウス)

7位『夫の後始末』曽野綾子[著](講談社)

8位『自分を休ませる練習 しなやかに生きるためのマインドフルネス』矢作直樹[著](文響社)

9位『東大ナゾトレ 東京大学謎解き制作集団AnotherVisionからの挑戦状(1)』東京大学謎解き制作集団AnotherVision [編](扶桑社)

10位『徹底検証「森友・加計事件」 朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪』小川榮太郎[著](飛鳥新社)

〈単行本 ノンフィクション・教養書他ランキング 2月21日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2017年11月25日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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