【手帖】江戸時代の多様な性を明らかに

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 江戸時代のセクシュアル・マイノリティー(性的少数者)について論じた「江戸の異性装者たち」(長島淳子著、勉誠出版・3200円+税)が上梓された。

 現代でもセクシュアル・マイノリティーへの偏見は減少しつつも、なくなることがない。日本近世史や女性史を研究する著者が、江戸時代の事件史料を読み解き、同性愛者の生きようを掘り起こした。

 女性に生まれながら男装を続け、ついには島流しの刑に処された人物や女装で貸金業を営んだ男など、異性装者やトランスジェンダーの人たちに焦点を当てる。社会規範から逸脱して苦悩する人たちを、文化や歴史的背景を追いながら浮かび上がらせる。

産経新聞
2017年11月26日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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