第10回日本タイトルだけ大賞が決定 『ムー公式 実践・超日常英会話』が大賞に

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 第10回日本タイトルだけ大賞の選考会が12月3日(日)に行われ、学研プラス刊行の『ムー公式 実践・超日常英会話』(宇佐和通・著)が大賞に選ばれた。

 大賞の『ムー公式 実践・超日常英会話』は、「友人が異星人にさらわれたので、警察と軍隊を呼んでください」「幽霊が出るので、部屋を変えてください」など、超常現象専門誌「ムー」ならではの例文を収録した一冊。

 そのほか、山田真哉、ヨシナガ、上田渉、夢眠ねむ、読書メーターなどの個人賞と残念賞が発表されている。

 個人賞の山田真哉賞は『UFOとローマ法王、そして自然栽培』(高野誠鮮・著)、ヨシナガ賞は『既読スルーされた数だけ幸せになれる』(広中裕介・著)、上田渉賞は『概念』さんかくやま・著)、夢眠ねむ賞は『鬱屈精神科医、お祓いを試みる』(春日武彦・著)、読書メーター賞は『もし文豪たちが カップ焼きそばの作り方を書いたら』(神田桂一/菊池良・著)となり、残念賞には主婦の友社刊行の『ちょびもれ女子のための「あ!」すっきり手帖』(関口由紀・著)が選ばれた。

 2017年のノミネート作品は237作に及び、実行委員の山田真哉、ヨシナガ、上田渉の3人が53作品を選定。選考会当日にニコニコ生放送で、視聴者による投票によって大賞を決定した。

 日本タイトルだけ大賞は、日本で出版されている書籍の中から、内容の優劣を問わず、タイトルのみのコピー、美しさ、面白さが際立つ書籍を表彰するイベント。昨年は、集英社刊行の『パープル式部』が大賞を受賞。過去には経済界刊行の『ヘッテルとフエーテル』(第1回)、PHP研究所刊行の『奥ノ細道・オブ・ザ・デッド』(第3回)、角川書店刊行の『仕事と私どっちが大事なのって言ってくれる彼女も仕事もない。』(第5回)などが大賞に選ばれている。

Book Bang編集部
2017年12月4日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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