『美しい日本語が話せる 書ける 万葉ことば』上野誠著

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美しい日本語が話せる 書ける 万葉ことば

『美しい日本語が話せる 書ける 万葉ことば』

著者
上野 誠 [著]
出版社
幻冬舎
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784344032095
発売日
2017/11/09
価格
1,210円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

『美しい日本語が話せる 書ける 万葉ことば』上野誠著

[レビュアー] 産経新聞社

 よろずよ、つれもなし、なでしこ…。万葉集研究の第一人者である著者が「八世紀の言葉の文化財」と評する万葉集に登場する言葉の意味、使い方を紹介する。

 「よろずよ」は、“よ(代)”がたくさんあり「永遠に」、「つれもなし」の“つれ”はゆかりで「縁もゆかりもない」の意味。また、「なでしこ」が美しくやさしい女性のたとえとなったのは、恋人をなでしこの花にたとえ、歌にも多く使った大伴家持の力とも。

 日本語の伝統、万葉集で見られる豊かな言葉を知ることで心を磨き、深みのある思考を-という著者の思いが伝わってくる。(幻冬舎・1100円+税)

産経新聞
2017年12月3日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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