『九十歳。何がめでたい』年間ベストセラー総合1位 93歳での獲得は最高齢記録

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 12月5日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、単行本 ノンフィクション・教養書他第1位は『漫画 君たちはどう生きるか』が獲得した。
 第2位は『新・人間革命(29)』。第3位は『九十歳。何がめでたい』となった。

 3位の『九十歳。何がめでたい』はトーハン調べの2017年、年間ベストセラーでも総合1位となっている。2016年8月の刊行から版を重ね、12月4日の時点で累計発行部数110万部を突破している。発行元の小学館によると読者からの反響も大きく、こちらも異例の2万通を超える感想の便りが届いているという。小学生から99歳のお年寄りまで様々な世代から共感の声が寄せられているという。

 著者の佐藤愛子さんは現在94歳。刊行時は93歳だが、小学館の調べによると93歳での年間ベストセラー1位獲得は最高齢記録とのこと。佐藤さんは社会現象ともなっている売れ行きに対し、小学館を通じて「こんなに売れて、おかしい」とコメント。また「売れた、売れたというふうに表現されると、だからどうした、と毒づきたくなるのですが、たくさんの人に面白がって読んでもらったと思えば、それは素直に嬉しいです」と戸惑いながらも喜びをあらわしている。

1位『漫画 君たちはどう生きるか』吉野源三郎[原作]羽賀翔一[画](マガジンハウス)

人間としてあるべき姿を求め続けるコペル君とおじさんの物語。出版後80年経った今も輝き続ける歴史的名著が、初のマンガ化!(マガジンハウスウェブサイトより抜粋)

2位『新・人間革命(29)』池田大作[著](聖教新聞社)

3位『九十歳。何がめでたい』佐藤愛子[著](小学館)

『九十歳。何がめでたい』というタイトルには、佐藤愛子さん曰く「ヤケクソが籠っています」。2016年5月まで1年に渡って『女性セブン』に連載された大人気エッセイに加筆修正を加えたものです。大正12年生まれ、今年93歳になる佐藤さんは2014年、長い作家生活の集大成として『晩鐘』を書き上げました。一度は下ろした幕を再び上げて始まった連載『九十歳。何がめでたい』は、「暴れ猪」佐藤節が全開。自分の身体に次々に起こる「故障」を嘆き、時代の「進歩」を怒り、悩める年若い人たちを叱りながらも、あたたかく鼓舞しています。ぜひ日本最高峰の名エッセイをご堪能ください。(小学館ウェブサイトより抜粋)

4位『君たちはどう生きるか』吉野源三郎[著](マガジンハウス)

5位『堀未央奈1st写真集 君らしさ』堀未央奈[著](主婦と生活社)

6位『夫の後始末』曽野綾子[著](講談社)

7位『友情 平尾誠二と山中伸弥「最後の一年」』山中伸弥[著]平尾誠二・惠子[著](講談社)

8位『Prince Prince Prince』Prince 1st PHOTO BOOK(ワニブックス)

9位『自分を休ませる練習 しなやかに生きるためのマインドフルネス』矢作直樹[著](文響社)

10位『生きていくあなたへ 105歳 どうしても遺したかった言葉』日野原重明[著](幻冬舎)

〈単行本 ノンフィクション・教養書他ランキング 12月5日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2017年12月9日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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