セカオワSaoriの小説『ふたご』直木賞候補選出でベストセラー1位に デビュー作で候補は過去にも

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SEKAI NO OWARIのSaoriこと藤崎彩織さん

 12月26日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、単行本 文芸書第1位は『ふたご』が獲得した。
 第2位は『おもかげ』。第3位は『屍人荘の殺人』となった。

 1位の『ふたご』はバンド・SEKAI NO OWARIのメンバーでピアノ演奏を担当するSaoriこと藤崎彩織さんのデビュー作。20日に第158回直木賞候補に選出された。藤崎さんは「驚きのあまり言葉を失ってしまいました。この気持ちを何と表現したらよいのか分からないのですが、苦しみながら作品に向き合ってきたので、伝統ある賞のノミネートという喜びを、これからゆっくりと噛み締めたいです」とのコメントを発表した。

 デビュー作で直木賞候補に選出されるのは異例だが、これまでにも何度かある。最近では2015年の第152回『宇喜多の捨て嫁』(文藝春秋)で候補となった木下昌輝さんは同作がデビュー作。第92回オール讀物新人賞も受賞している。2000年第123回直木賞を受賞した『GO』(講談社)の金城一紀さんは、同作の前に一作発表してはいたものの単行本として出版はされておらず『GO』が初の単行本だった。木下さんは2017年にも直木賞候補に選出され、金城さんは小説のみならず脚本の世界で大活躍している、どちらも折り紙つきの実力者だ。藤崎さんの作品も予断をもたずに楽しんでみよう。

1位『ふたご』藤崎彩織[著](文藝春秋)

いつも一人ぼっちでピアノだけが友達だった夏子と、不良っぽく見えるけれども人一倍感受性の強い、月島。彼は自分たちのことを「ふたごのようだと思っている」と言いますが、いつも滅茶苦茶な行動で夏子を困惑させ、夏子の友達と恋愛関係になり、夏子を苦しめます。それでも月島に惹かれる夏子は、誘われるままにバンドに入り、彼の仲間と共同生活を行うことになるのですが……。ひとりでは何もできなかった少女が、型破りの感性を持った少年に導かれるままに成長し、自らの力で居場所を見つけようとする姿を描いた、感動の青春小説です(文藝春秋社ウェブサイトより)

2位『おもかげ』浅田次郎[著](毎日新聞出版)

商社マンとして定年を迎えた竹脇正一は、送別会の帰りに地下鉄の車内で倒れ、集中治療室に運びこまれた。今や社長となった同期の嘆き、妻や娘婿の心配、幼なじみらの思いをよそに、竹脇の意識は戻らない。一方で、竹脇本人はベッドに横たわる自分の体を横目に、奇妙な体験を重ねていた。やがて、自らの過去を彷徨う竹脇の目に映ったものは――。(毎日新聞出版社ウェブサイトより)

3位『屍人荘の殺人』今村昌弘[著](東京創元社)

神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と会長の明智恭介は、いわくつきの映画研究会の夏合宿に参加するため、同じ大学の探偵少女、剣崎比留子と共にペンション紫湛荘を訪ねた。合宿一日目の夜、映研のメンバーたちと肝試しに出かけるが、想像しえなかった事態に遭遇し紫湛荘に立て籠もりを余儀なくされる。緊張と混乱の一夜が明け――。部員の一人が密室で惨殺死体となって発見される。しかしそれは連続殺人の幕開けに過ぎなかった……!! 究極の絶望の淵で、葉村は、明智は、そして比留子は、生き残り、謎を解き明かせるか?! 奇想と本格が見事に融合する選考員大絶賛の第27回鮎川哲也賞受賞作。(東京創元社ウェブサイトより)

4位『異世界はスマートフォンとともに。(11)』冬原パトラ[著](ホビージャパン)

5位『異世界ゆるり紀行(3)子育てしながら冒険者します』水無月静琉[著](アルファポリス発行/星雲社発売)

6位『とんでもスキルで異世界放浪メシ(4)』江口 連[著](オーバーラップ)

7位『陸王』池井戸潤[著](集英社)

8位『とあるおっさんのVRMMO活動記(14)』椎名ほわほわ[著](アルファポリス発行/星雲社発売)

9位『おらおらでひとりいぐも』若竹千佐子[著](河出書房新社)

10位『八男って、それはないでしょう!(12)』Y.A[著](KADOKAWA)

〈単行本 文芸書ランキング 12月26日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2017年12月27日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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