本屋大賞受賞作『ハリネズミの願い』がラジオドラマ化 女優・高野志穂がハリネズミ役に

映像化

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 オランダの作家・トーン・テレヘンの小説『ハリネズミの願い』がNHKの「青春アドベンチャー」でラジオドラマ化される。2月19日から23日までに全5回が放送される予定だ。

『ハリネズミの願い』は、臆病で気難しく、ほかの動物たちとうまくつきあえないハリネズミが主人公。誰かを家に招こうと思い立ち、クマやヒキガエル、ゾウ、フクロウなどさまざまな動物たちの訪問を想像するが、気が滅入ってしまい招待状を出せずにいるハリネズミを描いた一作。

 ラジオドラマでは、ハリネズミ役を女優の高野志穂が演じ、さまざまな動物たちを俳優の吉沢悠が担当する。そのほか、木村庄之助や火田詮子、藤尾年樹、地主芽生、小久保颯吾、野々山大斗、樫原右京、加藤杏朱、風呂矢早織が出演する。

 原作者のトーン・テレヘンは、1941年オランダ生まれ。ユトレヒト大学で医学を修め、ケニアで3年間マサイ族の医師を務めたのちアムステルダムで開業医になる。1984年に幼い娘のために書いた動物たちの物語『一日もかかさずに』を刊行する。以後、動物を主人公とする本を50作以上発表し、国内外の文学賞を多数受賞。2016年に日本で翻訳出版された『ハリネズミの願い』はベストセラーとなり、2017年に本屋大賞「翻訳小説部門」で大賞を受賞している。

2018年1月26日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです
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