【手帖】梓会出版文化賞に石風社

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梓会出版文化賞に石風社

 中小出版社を顕彰する第33回梓会出版文化賞(出版梓会主催)が石風社に決まった。同特別賞は無明舎(むみょうしゃ)出版。第14回出版梓会新聞社学芸文化賞には左右社が選ばれた。

 受賞対象は出版活動が10年以上、年間の新刊発行が5冊以上の企業。昭和56年創業の石風社は福岡市に拠点を置き、ノンフィクションや詩集など幅広く手掛ける。アフガニスタンで用水路建設などに従事する医師、中村哲さんの著書『医者井戸を掘る-アフガン旱魃(かんばつ)との闘い』はロングセラーとなっている。

 秋田市にある無明舎出版は、『湯殿(ゆどの)山系 即身仏の里』など東北地方の歴史や地域文化を扱った書籍を40年以上にわたり出版。東京・渋谷の左右社は、原稿締め切り前の夏目漱石や谷崎潤一郎ら文豪による愚痴・言い訳をまとめた『〆切本』(平成28年刊)が話題となった。

 贈呈式は1月18日、日本出版クラブ会館(東京都新宿区)で開かれ、石風社の福元満治代表が「出版界は難しい状況にあるが、大切なのは人と人との縁。人間の思考に関する本を今後も作り続けられたら」とあいさつ。選考委員の文芸評論家、斎藤美奈子さんが「熱い志と、腰を据えて本を作っている」と受賞理由を説明。芥川・直木両賞受賞者に地方在住の作家が相次いでいることに触れ、「今の文学は地方の時代。地方の出版社が地域の文化を発信し、しっかりと活動を続けていることは本当に心強い」と語った。

産経新聞
2018年2月4日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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