『広辞苑』に収録される人名にはルールがあった! 稲垣吾郎も感心

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 稲垣吾郎さん(44)が司会を務める読書バラエティー「ゴロウ・デラックス」(TBS系)9日の放送で10年ぶりに出版された『広辞苑 第七版』(岩波書店)が特集された。稲垣さんが岩波書店を訪ね、広辞苑の秘密に迫った。

■新語には人名も

 岩波書店の辞典編集部を訪れた稲垣さんは、ずらりと居並ぶ辞典類を前に圧倒された様子。広辞苑の前身となる「広」がない「辭苑」など珍しい辞典を眺めた稲垣さんは「博物館ものですね」と感心の声をあげていた。

 また今回の改訂で追加された1万語のなかから、「ごち」や「がっつり」「乗り乗り」「上から目線」「婚活」などの新語についての解説を編集者から受けた。新語の中には「スピルバーグ」や「マイケル・ジャクソン」など人名も含まれているという。ただし広辞苑には基準があり、日本人が載る場合は故人のみとのこと。

 今回掲載された人名には、番組アシスタントの外山惠理アナウンサーが長年共演をしていた永六輔さんの名前もあった。掲載の基準を聞いた外山さんは「本当に亡くなっちゃったんだ、と同時に、広辞苑に名前が載った」と複雑な心境を明かした。稲垣さんは「永さん嬉しいでしょうねえ」と頷くと、外山さんは「恥ずかしがってるかも」と2人で永さんの反応を想像して楽しんでいた。

■ぶら下がり健康器を買った稲垣さん

 広辞苑は使われなくなった古語も載せている。源氏物語にしかない言葉なども載っているという。例えば「フロッピーディスク」なども、使われなくなった後の時代にも当時の書物を読み、そこでその機器が出てきた時にわかるように載せているという。それを聞いた稲垣さんは最近、「ぶら下がり健康器」を買ったと話しだした。

 ぶら下がり健康器は過去に一世を風靡した健康器具だが、稲垣さんは「今になっていいなと思ってネットで注文した。まだ売ってるんですよ」という。ぶら下がり健康器は知らない人がいない、と主張するも、広辞苑には載っていない。同じく過去に流行ったフラフープが載っているならば「同じくらいだよ」と掲載を熱弁してお願いすると、編集者は「次に入るようにします」と検討を約束していた。

 また新版を作る際に改訂箇所を1項目ずつ切り出して記した膨大な枚数のゲラや、広辞苑の厚みの秘密などが公開された貴重な放送となった。

「ゴロウ・デラックス」はTBSにて毎週木曜日深夜0:58から放送中。次回の放送は2月15日。ゲストは女優の小林聡美さん。課題図書は『ていだん』(中央公論新社)公式サイトでは予告動画を配信中。
http://www.tbs.co.jp/goro-dx/

Book Bang編集部
2018年2月10日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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