いとうせいこう×みうらじゅんの「見仏記」シリーズの新章がスタート 澤村伊智の短篇「悲鳴」も掲載

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見仏記 道草篇 連載表紙
見仏記 道草篇 連載表紙

 電子書籍「文芸カドカワ」(2018年3月号)で、いとうせいこうとみうらじゅんの新連載「見仏記 道草篇」がスタートした。

「見仏記 道草篇」は、各地の仏像を鑑賞することを目的にした「見仏記」シリーズの新章となる。1992年に月刊誌「中央公論」での連載を皮切りにシリーズ化され、これまでに6冊の単行本が刊行されている。また、「見仏記」シリーズは「TV見仏記」「新TV見仏記」としてテレビで放送され、DVDも発売されている。

「文芸カドカワ」の公式サイトでは、いとうせいこうが「今回は旅の過程でどんどん脱線するつもり。スピンオフが次々発生。自分を抑えることなく移動を続けます」と意気込みを表しており、旅を続けて26年になる、みうらじゅんは「仏像の知識もハンパなく少しウザがられるかも知れませんので今回はお寺だけでなく、みなさんが楽しめるスポットも巡る旅にしようと二人で決めました」とコメントを寄せている。

悲鳴 表紙
悲鳴 表紙

 また、日本ホラー小説大賞受賞作『ぼぎわんが、来る』『ずうのめ人形』の著者・澤村伊智による短篇「悲鳴」が掲載されている。学生の間で話題の心霊スポットで、自主制作映画の撮影をしていた映画同好会の面々を襲う悪夢を描く。

 そのほか「文芸カドカワ」では、「給食のおにいさん」シリーズの遠藤彩見による僧籍エンタテインメント「バー極楽」が最終回を向かえる。現在連載中の作品には、吸血鬼殲滅組織が、サーカス団に偽装して世界を旅する予測不能のアクションホラー「人外サーカス」(小林泰三)やこだわりの強い猟師とつき合いながらジビエ料理に挑戦するシェフの奮戦を描いた「みかんとひよどり 狩猟レストランにようこそ」(近藤史恵)、第一次世界大戦下のヨーロッパを舞台にした歴史ロマン小説「リラと戦禍の風」(上田早夕里)、などがある。

「文芸カドカワ」は、株式会社KADOKAWAが2014年12月に創刊した大人のエンタテインメント小説誌。「BOOK☆WALKER」ほか各電子書店にて発売。最新号は毎月10日配信予定。
http://bunkado.kadokawa.co.jp/

2018年2月14日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです
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