【ビジネスパーソンの必読書】『困ったら、「分け方」を変えてみる。』下地寛也著

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【ビジネスパーソンの必読書】『困ったら、「分け方」を変えてみる。』下地寛也著

[レビュアー] 産経新聞社

 ■メリットを創出

 世の中は「分ける」という行為に満ちている。日々の仕事にも「分ける」作業がいかに多いことか。そして、ふだん当たり前と思っている「分け方」をあえて変えてみることで、斬新なアイデアが湧いてくるものなのだ。本書は、ユニークな事例を挙げながら問題解決やアイデア創出に役立つ「分け方」を指南する。

 著者は、4人の娘さんの学習机を一部屋に配置するにあたり、それまであった「共用スペース」をなくした。すると4人とも部屋を片づけるようになった。部屋の「分け方」を変えたことで、思いがけない効果が現れたのだ。

 「ピザはなぜいつも8等分なのか」についても検証。たとえば5等分だとすると「正確に切りづらい」というデメリットがある。切りやすさの他にも、見た目の美しさ、食べやすさ、カロリーの配分などがすべて「ちょうどいい」のが8等分なのだ。

 「複数のメリット」を探すのが「分け方」のコツの一つなのではないか。

産経新聞
2018年2月18日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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