浅田次郎、初の戦場ミステリ作品『長く高い壁』が発売 「戦争の大義」とは何かを真摯に捉えた人間ドラマ

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 浅田次郎が初めて描く戦場ミステリ作品『長く高い壁』が本日28日に発売された。

 本作は、日中戦争下の万里の長城を舞台に、従軍作家として北京に派遣されることになった小柳という小説家が、第一部隊全員死亡という大事件に挑むミステリ小説。分隊内での軋轢、保身のための嘘、軍ならではの論理――。従軍作家の目を通し、日中戦争の真実と闇が解き明かされる。

『終らざる夏』『帰郷』など戦争を題材に描くことをライフワークにしている浅田は、1951年東京都生まれ。1995年に『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、1997年に『鉄道員』で直木賞、2000年に『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、2006年に『お腹召しませ』で中央公論文芸賞、司馬遼太郎賞、2008年に『中原の虹』で吉川英治文学賞、2010年に『終わらざる夏』で毎日出版文化賞、2016年に『帰郷』で大佛次郎賞など、数々の賞を受賞している。その他著作に『日輪の遺産』『蒼穹の昴』『霧笛荘夜話』『マンチュリアン・リポート』『神坐す山の物語』『わが心のジェニファー』『獅子吼』『おもかげ』などがある。

2018年2月28日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです
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