【今週の労務書】『裁判例の要点からつかむ 解雇事件の訴訟実務』

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解雇事由別 裁判例の要点からつかむ解雇事件の訴訟実務

『解雇事由別 裁判例の要点からつかむ解雇事件の訴訟実務』

著者
東京弁護士会 二一会研究部 [著]
出版社
第一法規
ジャンル
社会科学/法律
ISBN
9784474062887
発売日
2018/02/08
価格
3,960円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

【今週の労務書】『裁判例の要点からつかむ 解雇事件の訴訟実務』

[レビュアー] 労働新聞社

 20年以降の90件紹介

 二十人余の弁護士が共同執筆した本書は、解雇事件90件をひとつひとつ概観し、使用者側に立った実務上の指針を示している。特筆すべきはリーディングケースを取り上げるのではなく、平成20年以降の事件に限定し、解雇事由別に紹介しているところ。近年の労務事情で起きた紛争がみられ興味深い。

 たとえば懲戒解雇事件を集めた章では、後輩社員をうつ病による長期欠勤に追い込んだパワハラ加害者のケースや、整理解雇による退職勧奨を拒んだSEが、自宅待機中、社内システムの管理者権限IDの返還を拒んだから……というケースも。能力不足等による普通解雇事件も豊富で、採用経緯や処分前の手続きを比較して学べる。

労働新聞
平成30年3月5日第3151号 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

労働新聞社

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