
鉄道ファンに新種「もじ鉄」
-
- もじ鉄 書体で読み解く日本全国全鉄道の駅名標
- 価格:1,870円(税込)
乗り鉄、撮り鉄、模型鉄など鉄道ファンを分類する言葉はいろいろ。でもこれは聞いたことがなかった。『もじ鉄 書体で読み解く日本全国全鉄道の駅名標』石川祐基著(三才ブックス・1700円+税)。
グラフィックデザイナーが、北海道から沖縄まで全166社(路線)の鉄道・駅の看板や文字の違いを紹介している。たとえば、JR東日本の駅名標(ホーム上の駅名看板のこと)は、漢字が「新ゴB」、ローマ字が「Helvetica Bold(ヘルベチカボールド)」。これがJR西日本だと漢字は同じ「新ゴB」でも、ローマ字は「Frutiger Bold(フルティガーボールド)」だ。じつに細かい話なんだけど、これが面白い。
駅名標は、乗客が一瞬で読み取れないといけないので、基本的な要素と配置は共通している。大きな文字で当該駅、左右に小さく隣接駅。そこは変えられない。制約の中で、各社は色や字体、デザインにそれぞれ工夫を凝らしている。微妙な違いの中に“個性”がみえてくる。
東京メトロと都営地下鉄、じつは書体が「新ゴM」「新ゴDB」と違っている。両社が共同で使っている駅があって、〈2社のサインが同じホームに並ぶ光景はもじ鉄垂涎(すいぜん)〉。本でそう紹介されている白金高輪駅に行ってみた。階段を下りていくと…あっ、たしかに。
手書きとか、木製とか、漫画のフキダシをかたどった駅名標と番線標(えちぜん鉄道)とか、駅ごとに書体やデザインを微妙に変える(横浜高速鉄道)とか、いわゆる「変わり種」にも味わいがある。入り口は狭そうにみえても、デザインの本としてじつに深遠。“鉄成分”が低めの方にもおすすめです。(篠原知存)
産経新聞社「産経新聞」のご案内
産経ニュースは産経デジタルが運営する産経新聞のニュースサイトです。事件、政治、経済、国際、スポーツ、エンタメなどの最新ニュースをお届けします。
関連ニュース
-
眺めているだけで楽しい2冊の本『物語のある鉱物図鑑』『埜々原作品集 ヲかシな建物探訪記』がランクイン[趣味実用書ベストセラー]
[ニュース](語学・辞事典・年鑑)
2024/05/04 -
【話題の本】『猫からのおねがい 猫も人も幸せになれる迎え方&暮らし』
[ニュース](ペット)
2020/05/26 -
「名探偵コナン」最新108巻がベストセラー1位 「ハイウェイの堕天使」公開に合わせ映画ノベライズ版、ガイドブック、「萩原千速セレクション」など続々発売[コミックスベストセラー]
[ニュース](コミック)
2026/04/18 -
【産経の本】『就職先は海上自衛隊 女性「士官候補生」誕生』時武里帆著
[ニュース](自伝・伝記/軍事)
2022/06/29 -
対立を越えるにはコミュニケーションの豊かさを取り戻すしかない ドゥマゴ文学賞受賞の松浦寿輝さん
[文学賞・賞](日本の小説・詩集)
2017/10/13



























