夢枕獏「キマイラ」シリーズ 待望の映像化 監督は押井守!

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 3月13日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書ノンフィクション部門第1位は『不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか』が獲得した。第2位は『日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで』。第3位は『中華思想を妄信する中国人と韓国人の悲劇』となった。

 新書ノベルス部門の第1位は『悲球伝』。第2位は『十津川警部 九州観光列車の罠』。第3位は『烈情 恋月の行方』となった。

 注目はノベルスランキング4位の『キマイラ(13)堕天使変』。夢枕獏さんの長編伝奇小説「キマイラ・吼」シリーズの最新作だ。1982年にはじまったシリーズでライトノベルブームの先駆けとなった記念碑的な作品だ。36年を経てなお終わる気配はなく、夢枕さんのライフワークとなっている。『大帝の剣』『陰陽師』『神々の山嶺』『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』など映画化された作品も多い夢枕さんだが、「キマイラ」も押井守監督でアニメ映画化されることがわかった。あとがきで夢枕さん自身によって明かされ、帯にも「『キマイラ』映像化決定」の文字が踊っている。

■新書 ノンフィクションランキング

1位『不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか』鴻上尚史[著](講談社)

太平洋戦争の末期に実施された”特別攻撃隊”。戦死を前提とする攻撃によって、若者たちが命を落としていった。だが、陸軍第一回の特攻から計9回の出撃をし、9回生還した特攻兵がいた。その特攻兵、佐々木友次氏は、戦後の日本を生き抜き2016年2月に亡くなった。鴻上尚史氏が生前の佐々木氏本人へインタビュー。飛行機がただ好きだった男が、なぜ、軍では絶対である上官の命令に背き、命の尊厳を守りぬけたのか。我々も同じ状況になったとき、佐々木氏と同じことができるだろうか。戦後72年。実は本質的には日本社会は変わっていないのではないか。本当に特攻は志願だったのか、そして、なぜあんなにも賛美されたのか。命を消費する日本型組織から、一人の人間として抜け出す強さの源に迫る。(講談社ウェブサイトより)

2位『日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで』磯田道史[著](中央公論新社)

西郷隆盛の性格は、書状からみえる。豊臣秀頼の父親は本当に秀吉なのか。著者が原本を発見した龍馬の手紙の中身とは。司馬遼太郎と伝説の儒学者には奇縁があった――日本史にはたくさんの謎が潜んでいる。著者は全国各地で古文書を発見・解読し、真相へと分け入ってゆく。歴史の「本当の姿」は、古文書の中からしかみえてこない。小説や教科書ではわからない、日本史の面白さ、魅力がここにある!(中央公論新社ウェブサイトより)

3位『中華思想を妄信する中国人と韓国人の悲劇』ケント・ギルバート[著](講談社)

48万部の新書年間ベストセラーNo.1『儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』に続く、待望の第2弾!! アメリカ人という立場から東アジアの人々を俯瞰的に見たとき、著者は、「日本人と中韓の人々とは全くの別物である」という事実に気づいた。そしてその背景には、人類学的なDNA以上に、文化的な違いがあることを発見した……そう、それが「中華思想」と「儒教」だ。 日本人が誠意を示しても絶対に受け入れられないなら、あとは彼らの劣等感の裏返したる「中華思想」を学び、適当にあしらうだけ、なのだ――。(講談社ウェブサイトより)

4位『日本軍兵士 アジア・太平洋戦争の現実』吉田裕[著](中央公論新社)

5位『日本史のツボ』本郷和人[著](文藝春秋)

6位『孤独のすすめ 人生後半の生き方』五木寛之[著](中央公論新社)

7位『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』河合雅司[著](講談社)

8位『バッタを倒しにアフリカへ』前野ウルド浩太郎[著](光文社)

9位『新・日本の階級社会』橋本健二[著](講談社)

10位『半分生きて、半分死んでいる』養老孟司[著](PHP研究所)

■新書 ノベルスランキング

1位『悲球伝』西尾維新[著](講談社)

2位『十津川警部 九州観光列車の罠』西村京太郎[著](集英社)

3位『烈情 恋月の行方』岩本薫[著](リブレ)

4位『キマイラ(13)堕天使変』夢枕獏[著](朝日新聞出版)

5位『僕のヒーローアカデミア(3) 雄英白書』堀越耕平 原作
誉司アンリ 小説[著](集英社)

6位『西から来た死体 錦川鉄道殺人事件』西村京太郎[著](中央公論新社)

7位『十津川警部 日本遺産に消えた女』西村京太郎[著](徳間書店)

8位『旭日、遥かなり(8)』横山信義[著](中央公論新社)

9位『僕のヒーローアカデミア(2) 雄英白書』堀越耕平 原作
誉司アンリ 小説[著](集英社)

10位『神さまのいうとおり』浅見茉莉[著](笠倉出版社)

〈新書 ノンフィクション / 新書 ノベルス ランキング 3月13日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2018年3月17日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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