『微隕石探索図鑑 あなたの身近の美しい宇宙のかけら』
[レビュアー] 産経新聞社
地球には宇宙から年間数万トンもの微隕石(いんせき)(宇宙塵)が降り積もっているという。多くが0.2~0.3ミリと目に見えないくらい小さな粒で、人が住んでいる場所では見つけられないとされてきた。
だが、微隕石研究家の著者は約50カ国、1000カ所の調査で、都市部でも見つけられることを明らかにした。本書は、そのコレクションを公開したビジュアルブック。太陽系の生成過程ででき、古い時代の情報が詰め込まれた“タイムカプセル”。そんな微隕石の構造、形状、模様を走査電子顕微鏡画像などで解説、ラーセン流探し方や見分け方なども紹介する。(ヨン・ラーセン著、野口高明、米田成一監修、武井摩利訳/創元社・2400円+税)