4人の子ども全員東大理IIIに入れた「レジェンド母」の危機を救った言葉

こんな本を読んできた

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 昨年春、末っ子(長女)が東大に合格し、今は大学生活を満喫しています。4人続いた私の子育ても終わり、ほっとするやら寂しいやら、少し複雑な心境です。
 親のたったひとつの役目は、子どもが将来幸せな人生を送れるよう、選択肢を広げる手伝いをすることだと思っています。特に東大である必要はありませんが、子どもが仕事を選ぶとき、よりよい選択肢を持てるようベストな場所を一緒に考えてあげてほしい。うちの子たちの場合はそれが東大だったということなのです。サッカーで世界を目指すなら、そのためにベストな場所、ピアニストとして一流を目指すならそのためにベストな場所へ、子どもをガイドしてあげてほしいのです。
 「子どもが小さいうちはのびのびと」という根拠のない理屈で幼児期の子どもに学習をさせないままでいると、小学校に入学してから子ども自身が辛い目に遭うこともあるということを理解していない親御さんがいまだ多いことに驚かされます。幼児教育の重要さは昨今脳科学者たちによって証明され始めていますし、多くの専門家のかたたちが著書の中で熱く語っておられます。
 精神科医で幼児教育の専門家でもある和田秀樹先生とは何回か対談などでご一緒させていただいているのですが、私の子育て法を「理想的」と言ってくださり、とても安心した覚えがあります。先生のご著書『「東大に入る子」は5歳で決まる』では、幼児期の子どもに学習をさせ根拠のある自信をつけてやることが、のちのちその子の人生を成功に導くということをわかりやすく書いていらっしゃいます(私の子育てに関しても例に挙げてくださっています)。
 

 そうは言っても、実際に4人の幼児を抱えているときは、私もときどき途方に暮れることがありました。毎日やることが山積みで、自分の時間がないのは当たり前、誰も味方になってくれないような気分になったこともありました。そんな中、ときどき見ず知らずの女性が、ベビーカーを押しながらほかに3人の子たちを連れている私を見て、優しい声をかけてくださることがありました。「お母さん、すごい! がんばって!」通りすがりでもそんな言葉をいただくと、涙が出るほど有り難かったのです。
 若いお母さんたちは、ひとりの子どもの子育てでも大変なことはたくさんあります。核家族化が進み、周りに先輩ママがあまりいないこともあって、わからないことも多いでしょう。
 そんなときに、子育てで悩まず、前向きになれる言葉を私から若いお母さんたちに贈りたいと思い、「佐藤ママの 強運子育て心得帖 幸せと成功を引き寄せる53の言葉」という本を書きました。手があいたとき、いつでもページを開いてくだされば、そこに私からの短いメッセージがあり、きっと子育てを楽しんでいただけるようになるはずです。
 私が苦しんでいたときに大きな救いになった、見ず知らずのかたたちからの「がんばって!」の言葉が、この本で少し形を変えて、私からの恩返しになっていたらいいな、と思います。

佐藤亮子(さとう・りょうこ) 奈良県在住、主婦。津田塾大学卒業後、大分で私立高校の英語教師に。その後結婚し夫の勤務先である奈良県に移り専業主婦に。三男一女をもうけ、全員東大理IIIに合格させた。そのことで多くのメディアに登場、講演活動もしている。著書多数。

Book Bang編集部
2018年4月5日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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