【手帖】今野敏さんデビュー40周年、14出版社が特集企画

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今野敏さん

 『隠蔽(いんぺい)捜査』シリーズなどで知られる作家の今野敏さん(62)が今年、デビュー40周年を迎えた。節目の年にあわせ、今野さんの著書を発行する14出版社はこの春から、小説誌や週刊誌などで特集企画を展開。今野さんと著名作家の対談企画やオマージュ小説などをそれぞれ掲載する。出版社がこの種の大規模な横断企画を展開するのは珍しく、担当編集者は「出版界初の試みでは」と語る。

 「100冊目くらいから小説を書くのがすごく楽になりました。今も自分は小説がうまくなっていると思うし、来年、再来年の方がよりうまくなっていると期待しています」。今年1月に行われた記者会見で、今野さんはこう語った。

 昭和53年、上智大学在学中に作家デビュー。レコード会社勤務を経て専業作家の道に入った。これまでに刊行した著書数は200冊に迫り、累計発行部数は1500万部超。「日本一締め切りの多い作家」とも言われ、今も締め切りは月に12~15回にのぼるという。

 代表作は、警察官僚のあるべき姿を問うた『隠蔽捜査』シリーズ。1月には、最新作『棲月(せいげつ)-隠蔽捜査7-』(新潮社)が刊行された。さらに、自らライフワーク的作品と位置づける『安積班』シリーズなどの人気作も手掛け、警察小説の大家としての地位を確立した。

 「警察とは武力を持った公務員、つまり“侍”なんです。僕はずっと、侍の話を書き続けているんです」。今野さんは警察小説を書き続ける理由をこう話す。

 今後について、空手をテーマにした作品の執筆に加え、以前手掛けていた伝奇小説にも再挑戦したいと意気込む。「職人のように同じことを40年やってきましたが、去年、若手の小説を読み、『追い上げ』を感じました。今は、根性を入れ直している最中です」(本間英士)

産経新聞
2018年4月1日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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