DaiGoも田村耕太郎も百田尚樹もホリエモンも 「自分の時間を取り戻す」本がブーム

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 4月10日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、ビジネス書第1位は『頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法』が獲得した。
 第2位は『AI vs.教科書が読めない子どもたち』。第3位は『医者が教える食事術 最強の教科書 20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68』となった。

 4位以下で注目は5位にランクインした『週40時間の自由をつくる 超時間術』。テレビでも活躍するメンタリストのDaiGoさんの最新作。脳科学や心理学の最新研究に基づき「時間がない」と感じる根本原因に迫っている。具体的な解決策が示され「時間がない」と感じる状態を脱し、《あなたの本当の時間を取り戻せるようになります》と説いている。(《 》内は各社ウェブサイトより引用。以下同。)

 興味深いのはビジネス書ランキング1位の『頭に来てもアホとは戦うな!』も、新書ランキング3位の『逃げる力』百田尚樹[著](PHP研究所)、同4位の『自分のことだけ考える。』堀江貴文[著](ポプラ社)も同様に「不必要な物事に追われる状態を脱し、自分の時間を取り戻す」ことが大事だと説いていることだ。

 田村さんは『頭に来てもアホとは戦うな!』で《人間関係や争いにやきもきするのは、時間とエネルギーの無駄》《負の感情にとらわれず、淡々と成果を出す》と説き、『逃げる力』では百田さんが《本当に大切なものを守るために、戦っても勝ち目がない、戦っても得るものがないと判断したら、さっさと逃げるべきである》と述べている。堀江さんは『自分のことだけ考える。』で《我慢せずに無駄なものを遠ざけ、心をフラットに生きる方法》としてメンタルコントロール術を解説し、DaiGoさんは時間がないと感じるのは錯覚だと論じ、様々な解消法を提案している。前提となる個人の状態や対処法は様々だが、「自分は無駄なことに煩わされている」という感覚が現代人に共通するということだろうか。そのような感覚に共感する読者の方々は、これらの本のなかからご自身にあった対処法をみつけてみてはいかがだろうか。

1位『頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法』田村耕太郎[著](朝日新聞出版)

社内の人間関係や争いにやきもきするのは、時間とエネルギーの無駄。人間の負の感情にとらわれず、淡々と成果を出す。それがグローバル人材の最低条件だ。人間関係に悩むすべてのサラリーマンにおくる画期的仕事論。(朝日新聞出版ウェブサイトより)

2位『AI vs.教科書が読めない子どもたち』新井紀子[著](東洋経済新報社)

AIの誤解・限界を示す一方で、日本人の読解力の低下を指摘。AI化が進んだ未来の行き着く先は、教育の劣化を伴った最悪の恐慌だ。(東洋経済新報社ウェブサイトより)

3位『医者が教える食事術 最強の教科書 20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68』牧田善二[著](ダイヤモンド社)

ちまたの健康法はウソだらけ!生化学×最新医療データ×統計データから、医学的エビデンスに基づいた、本当に正しい食事法を1冊に網羅!カロリーと肥満は関係ない、脂肪は食べても太らない、運動は食後すぐがいい…他。肥満・老化・病気・長寿・集中力・疲労…「食の教養」は健康格差社会を生き抜く最強の武器だ!(ダイヤモンド社ウェブサイトより)

4位『大人の語彙力ノート 誰からも「できる!」と思われる』齋藤孝[著](SBクリエイティブ)

5位『週40時間の自由をつくる 超時間術』DaiGo[著](実務教育出版)

6位『入社1年目の教科書』岩瀬大輔[著](ダイヤモンド社)

7位『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』岸見一郎[著]古賀史健[著](ダイヤモンド社)

8位『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』塚本亮[著](明日香出版社)

9位『日本再興戦略』落合陽一[著](幻冬舎)

10位『会社四季報 業界地図 2018年版』東洋経済新報社[編](東洋経済新報社)

〈単行本 ビジネス書ランキング 4月10日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2018年4月14日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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