-
- [実践]小説教室
- 価格:1,650円(税込)
■教え子が芥川賞で脚光
〈本当に教師冥利(みょうり)につきるダブル受賞でした〉。序文で根本昌夫さんはそう振り返る。教え子だった石井遊佳さんと若竹千佐子さんが同時に第158回芥川賞を受賞したことで注目を集め、担当する小説講座には受講希望者が殺到中。いま“日本で一番受けたい”小説講座のノウハウが読める。
小説とは何か、小説家になるには-という基本的なことに始まって、どうやって書けばいいのか、例文の添削を織り交ぜたりしながら〈読めばすぐに実践できる〉ように丁寧に解説。また〈「読むこと」と「書くこと」は同じ〉という著者の持論から、小説の読み解き方についてもたっぷり紙幅を割いている。
じつはPHP新書から数年前に出ていた同名書籍の復刊。品切れで入手できなくなっていたので、河出書房新社がリバイバルを企画した。編集担当者の高木れい子さんによると「すごく面白いのに、手に入らなくなってしまっているのが残念で、根本さんにお願いしました」。3月下旬に初版8000部で刊行。「たくさん反響をいただいている」そうだ。
小説を書きたいと思っていなくても、ものの見方や考え方を刺激される一冊。(河出書房新社・1500円+税)
篠原知存
産経新聞社「産経新聞」のご案内
産経ニュースは産経デジタルが運営する産経新聞のニュースサイトです。事件、政治、経済、国際、スポーツ、エンタメなどの最新ニュースをお届けします。
関連ニュース
-
「読んでほしい! これめっちゃ面白い!」光浦靖子が絶賛した「書き出し小説」 [アメトーーク!読書芸人特集②]
[ニュース/テレビ・ラジオで取り上げられた本](日本の小説・詩集/グルメ/歴史・地理・旅行記/ミステリー・サスペンス・ハードボイルド/SF・ホラー・ファンタジー/エッセー・随筆)
2016/11/11 -
「師匠はつらいよ。だが嬉しくもあるのだ」藤井聡太七冠の師匠・杉本八段のエッセイ集が人気[文芸書ベストセラー]
[ニュース](日本の小説・詩集/将棋・囲碁)
2023/06/24 -
萩尾望都が初めて語った「大泉時代」 話題騒然の貴重な一冊はなぜ出版されたのか?[文芸書ベストセラー]
[ニュース](日本の小説・詩集/コミック・アニメ研究/エッセー・随筆)
2021/05/01 -
第72回日本推理作家協会賞が発表 葉真中顕さん『凍てつく太陽』ほか
[文学賞・賞](ミステリー・サスペンス・ハードボイルド/SF・ホラー・ファンタジー/評論・文学研究)
2019/04/26 -
女優の杏「携帯電話の無い時代の働き方を味わった方がいい」80年代を追体験する一冊を紹介
[ニュース/テレビ・ラジオで取り上げられた本](日本の小説・詩集/海外の小説・詩集)
2016/04/27