池澤夏樹が、須賀敦子の素顔を明かす 「須賀敦子の本棚 全9巻」刊行記念トークイベント

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 須賀敦子の新発見原稿をはじめ、新訳、初訳を収録した「須賀敦子の本棚 全9巻」の刊行を記念して監修者・池澤夏樹によるトークイベントを2018年5月16日(水)に三省堂書店池袋本店で開催する。

 イベントでは、須賀の作家デビュー直後から親しく交流を重ね、『須賀敦子全集』の編集委員も務めた池澤夏樹が、デビューからわずか8年後に逝去した須賀の素顔を明かしつつ、須賀が愛した作家・作品やその文学世界を語る。

 参加方法は、三省堂書店池袋本店 別館地下1階Aゾーンレジにて参加券が購入できるほか、電話での予約もできる。

「須賀敦子の本棚 全9巻」は、須賀の遺された新発見原稿をはじめとして、須賀の思想の核となった作家・詩人・思想家による著作をすべて訳し下ろしで収録した海外文学コレクション。第1巻となる『神曲 地獄篇(第一歌~第十七歌)』は2018年6月22日に刊行され、以後隔月での刊行を予定している。なお、全巻巻末には監修者の池澤夏樹による書き下ろしエッセイが掲載される。

トークイベント
■日時
5月16日(水)19:00~(開場18:30)
■場所
西武池袋本店 別館8階 池袋コミュニティ・カレッジ コミカレホール
■出演
池澤夏樹
■参加券
1500円(税込)
■チケット販売場所
三省堂書店池袋本店 別館地下1階Aゾーンレジ
※参加券のご予約はお電話でも承ります。
受付電話番号:03(6864)8900 (電話受付時間/10:00~22:00)
http://ikebukuro.books-sanseido.co.jp/events/3267

須賀敦子
(1929~1998年)兵庫県生まれ。聖心女子大学卒業。1953年よりパリ、ローマに留学、その後ミラノに在住。多くの日本文学をイタリア語に訳して紹介する。71年帰国後、慶應義塾大学で文学博士号取得、上智大学比較文化学部教授を務める。91年、『ミラノ 霧の風景』で講談社エッセイ賞、女流文学賞を受賞。著書に『コルシア書店の仲間たち』『ヴェネツィアの宿』『トリエステの坂道』『ユルスナールの靴』など。訳書に『ウンベルト・サバ詩集』、N・ギンズブルグ『ある家族の会話』『マンゾーニ家の人々』、A・タブッキ『インド夜想曲』、I・カルヴィーノ『なぜ古典を読むのか』など。没後、『須賀敦子全集』(全8巻・別巻1)刊行。

池澤夏樹
1945年生まれ。作家・詩人。88年『スティル・ライフ』で芥川賞、93年『マシアス・ギリの失脚』で谷崎潤一郎賞、2010年「池澤夏樹=個人編集 世界文学全集」で毎日出版文化賞、11年朝日賞、ほか多数受賞。他に『カデナ』『キトラ・ボックス』など。14年11月より「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」を刊行中。

2018年4月25日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです
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