「西郷どん」吉之助と月照の入水シーンが大反響 二人の関係を歴史家はどうみる?

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西郷隆盛の「人間くささ」が魅力(写真:『西郷どん!』公式サイトより)

 5月8日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『極上の孤独』が獲得した。
 第2位は『内臓脂肪を最速で落とす 日本人最大の体質的弱点とその克服法』。第3位は『歴史と戦争』となった。

 4位以下で注目は5位にランクインした『素顔の西郷隆盛』。気鋭の歴史家・磯田道史さんによる西郷論だ。磯田さんの西郷論はNHK大河ドラマ「西郷どん」の原作者・林真理子さんにも影響を与えたことでも話題となった。6日に放送された「西郷どん」17回では吉之助(鈴木亮平)が月照(尾上菊之助)を抱き、錦江湾に身を投げるシーンが放送された。「友のためにそこまでできる吉之助がすごい」と感動の声が上がるなか、一部には「月照と吉之助の関係が美しすぎて泣ける」「恋人同士のよう……」と二人の関係性に注目する声もあがっている。はたして二人の関係は本当はどのようなものだったのだろう。磯田さんは『素顔の西郷隆盛』のなかで、月照の生い立ちや風貌を歴史書を紐解きながら解説し、

《月照は、一緒に飛び込んであげないとかわいそうだ、と西郷に思わせるような人物だったのでしょう。一方では、人の気持ちを汲むことに重きを置いたのが西郷ですから、月照も、一緒に死んでくれた、という思いで身を投げたに違いありません。》

と二人の気持ちを推測している。磯田さんによる西郷評、月照評が気になる方はぜひ同書をチェックしてほしい。

■新書 ノンフィクションランキング

1位『極上の孤独』下重暁子[著](幻冬舎)

現代では「孤独=悪」だというイメージが強く、たとえば孤独死は「憐れだ」「ああはなりたくない」と一方的に忌み嫌われる。しかし、それは少しおかしくないか。そもそも孤独でいるのは、まわりに自分を合わせるくらいなら一人でいるほうが何倍も愉しく充実しているからで、成熟した人間だけが到達できる境地でもある。「集団の中でほんとうの自分でいることは難しい」「孤独を味わえるのは選ばれし人」「孤独を知らない人に品はない」「素敵な人はみな孤独」等々、一人をこよなく愛する著者が、孤独の効用を語り尽くす。(幻冬舎ウェブサイトより)

2位『内臓脂肪を最速で落とす 日本人最大の体質的弱点とその克服法』奥田昌子[著](幻冬舎)

本当の恐怖(がん、生活習慣病、認知症 etc.)は、「皮下脂肪」ではなく「内臓脂肪」だった! 筋トレも減塩も糖質制限も不要! おいしく食べて、みるみるやせる方法 肉中心の食生活をしてきた欧米人と比べ、魚と穀物中心だった日本人は摂取した脂肪を「皮下脂肪」としてたくわえる能力が低く、より危険な「内臓脂肪」の形で蓄積しやすい。放置すれば高血圧や糖尿病など生活習慣病はもちろん、各種がんや認知症の原因になることもわかってきた。だが、体質だからと諦めるのは早い。内臓脂肪は皮下脂肪よりも落ちやすく、普段の食事や生活習慣の改善が減量に直結するのだ。肉や炭水化物の正しい摂り方、脂肪に効く食材、効果抜群の有酸素運動などを、最新の論文をもとに解説。読むほどやせる内臓脂肪の新常識。(幻冬舎ウェブサイトより)

3位『歴史と戦争』半藤一利[著](幻冬舎)

幕末・明治維新からの日本近代化の歩みは、戦争の歴史でもあった。日本民族は世界一優秀だという驕りのもと、無能・無責任なエリートが戦争につきすすみ、メディアはそれを煽り、国民は熱狂した。過ちを繰り返さないために、私たちは歴史に何を学ぶべきなのか。「コチコチの愛国者ほど国を害する者はいない」「戦争の恐ろしさの本質は、非人間的になっていることに気付かないことにある」「日本人は歴史に対する責任というものを持たない民族」――八〇冊以上の著作から厳選した半藤日本史のエッセンス。(幻冬舎ウェブサイトより)

4位『日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで』磯田道史[著](中央公論新社)

5位『素顔の西郷隆盛』磯田道史[著](新潮社)

6位『自分のことだけ考える。 無駄なものにふりまわされないメンタル術』堀江貴文[著](ポプラ社)

7位『陰謀の日本中世史』呉座勇一[著](KADOKAWA)

8位『友だち幻想 人と人の〈つながり〉を考える』菅野仁[著](筑摩書房)

9位『逃げる力』百田尚樹[著](PHP研究所)

10位『日本史のツボ』本郷和人[著](文藝春秋)

■新書 ノベルスランキング

1位『NARUTO-ナルト- ナルト新伝 親子の日』岸本斉史[原作]宮本深礼[著](集英社)

2位『ONE PIECE novel A スペード海賊団結成篇(1)』尾田栄一郎[原作]ひなたしょう[著](集英社)

3位『僕のヒーローアカデミア(3) 雄英白書』堀越耕平[原作]誉司アンリ[小説](集英社)

4位『僕のヒーローアカデミア(1) 雄英白書』堀越耕平[原作]誉司アンリ[小説](集英社)

5位『消滅世界(上)』大石英司[著](中央公論新社)

6位『僕のヒーローアカデミア(2) 雄英白書』堀越耕平[原作]誉司アンリ[小説](集英社)

7位『ヤクザに花束』妃川螢[著](幻冬舎コミックス発行/幻冬舎発売)

8位『悲終伝』西尾維新[著](講談社)

9位『天城越え殺人事件 私立探偵・小仏太郎』梓林太郎[著](実業之日本社)

10位『ブラッククローバー 騎士団の書』ジョニー音田[小説]田畠裕基[原作](集英社)

〈新書 ノンフィクション / 新書 ノベルス ランキング 5月8日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2018年5月12日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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