「天皇制」から「対米従属」へ 日本の国体の変遷を解説した一冊に注目集まる

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 5月22日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『極上の孤独』が獲得した。
 第2位は『歴史と戦争』。第3位は『国体論 菊と星条旗』となった。

 3位の『国体論 菊と星条旗』は気鋭の政治学者・白井聡さんが4月に発表した一冊だ。「天皇制」から「対米従属」へ向かう日本の国体の変遷を描き、各界の識者から絶賛の声が集まっている。白井さんは同書の特設サイトで《日本の現状は、「極東バナナ共和国」あるいは「一等国だと思い込んでいる四等国」といった酷いものであり、現在の日本人は、言うなれば、精神的な複雑骨折の状態にあります。》と分析。《しかし、歴史の歩みを了解することによって、このトンネルは必ず脱け出せるはずです。》と同書を著した意義を語っている。
http://shinsho-plus.shueisha.co.jp/special/shirai/

 書評家の永江朗さんは《対米従属的精神構造がいかにして形成されたのかを解き明かす本である。》と解説し《明治維新から敗戦までの天皇と国民の関係。敗戦から現在までのアメリカと日本の関係。両者がそっくりであることを、歴史を追って論証していく過程がスリリングだ。》と同書を高く評価している。
https://www.bookbang.jp/review/article/552866

■新書 ノンフィクションランキング

1位『極上の孤独』下重暁子[著](幻冬舎)

現代では「孤独=悪」だというイメージが強く、たとえば孤独死は「憐れだ」「ああはなりたくない」と一方的に忌み嫌われる。しかし、それは少しおかしくないか。そもそも孤独でいるのは、まわりに自分を合わせるくらいなら一人でいるほうが何倍も愉しく充実しているからで、成熟した人間だけが到達できる境地でもある。「集団の中でほんとうの自分でいることは難しい」「孤独を味わえるのは選ばれし人」「孤独を知らない人に品はない」「素敵な人はみな孤独」等々、一人をこよなく愛する著者が、孤独の効用を語り尽くす。(幻冬舎ウェブサイトより)

2位『歴史と戦争』半藤一利[著](幻冬舎)

幕末・明治維新からの日本近代化の歩みは、戦争の歴史でもあった。日本民族は世界一優秀だという驕りのもと、無能・無責任なエリートが戦争につきすすみ、メディアはそれを煽り、国民は熱狂した。過ちを繰り返さないために、私たちは歴史に何を学ぶべきなのか。「コチコチの愛国者ほど国を害する者はいない」「戦争の恐ろしさの本質は、非人間的になっていることに気付かないことにある」「日本人は歴史に対する責任というものを持たない民族」――八〇冊以上の著作から厳選した半藤日本史のエッセンス。(幻冬舎ウェブサイトより)

3位『国体論 菊と星条旗』白井聡[著](集英社)

天皇制とアメリカの結合という、誰も書かなかった日本の深層! 戦後も、この国を縛り続ける「国体」は、我々をどこに導くのか。(集英社ウェブサイトより)

4位『自分のことだけ考える。 無駄なものにふりまわされないメンタル術』堀江貴文[著](ポプラ社)

5位『内臓脂肪を最速で落とす 日本人最大の体質的弱点とその克服法』奥田昌子[著](幻冬舎)

6位『友だち幻想 人と人の〈つながり〉を考える』菅野仁[著](筑摩書房)

7位『日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで』磯田道史[著](中央公論新社)

8位『未来の年表(2)人口減少日本であなたに起きること』河合雅司[著](講談社)

9位『老人の取扱説明書』平松類[著](SBクリエイティブ)

10位『陰謀の日本中世史』呉座勇一[著](KADOKAWA)

■新書 ノベルスランキング

1位『ψの悲劇 The Tragedy of ψ』森博嗣[著](講談社)

2位『三毛猫ホームズの復活祭』赤川次郎[著](光文社)

3位『十津川警部 ストーブ列車殺人事件』西村京太郎[著](双葉社)

4位『ONE PIECE novel A スペード海賊団結成篇(1)』尾田栄一郎[原作]ひなたしょう[著](集英社)

5位『NARUTO-ナルト- ナルト新伝 親子の日』岸本斉史[原作]宮本深礼[著](集英社)

6位『帝国海軍イージス戦隊(3)激烈なる日米総力戦』林譲治[著](電波社)

7位『魔界都市ブルース 餓獣の牙』菊地秀行[著](祥伝社)

8位『最凶の恋人 極道と俳優』水壬楓子[著](リブレ)

9位『僕のヒーローアカデミア(3) 雄英白書』堀越耕平[原作]誉司アンリ[小説](集英社)

10位『僕のヒーローアカデミア(1) 雄英白書』堀越耕平[原作]誉司アンリ[小説](集英社)

〈新書 ノンフィクション / 新書 ノベルス ランキング 5月22日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2018年5月26日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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